生駒山系の七夕伝説

今日は七夕祭です。しかも 2007年7月7日  ラッキーセブンの3並びの七夕さんです。縁起をかつぐ人にはとてもいい日です。今日の七夕さんに結婚する人が多いとTVニュースから流れてきました。結婚式場は半年前から予約がいっぱいだったそうです。
なにしろ ロマンチックな夏のドラマです。一年に一度しか会えない悲恋ドラマでしょうか?それとも一年に一度願いが叶えられるといったプラス思考をするのでしょうか?
大阪茶臼山堀越神社は「一生一度の願いをかなえてくださる」神社でした。七夕さんは一年に一度の願いをかなえてもらえるのでしょうか?
七夕祭りの短冊には願いことを書いてつるします。翌朝、川や海に流し、無事 天の川に届いたら願い事がかなうと言われていました。




「七夕伝説」は中国の宮廷行事・乞巧奠(きっこうでん)が伝来したものといわれています。日本の大和朝廷も乞巧奠にそって七夕を祭ったそうですから かなり古くからの伝統行事です。民間に広まったのは室町時代以降と言われています。
大陸から伝わったお話とは別に日本にもよく似たお話があったともいわれます。日本にも棚機女(たなばたつめ)という巫女が、水辺で神の降臨を待つという禊ぎ(みそぎ)の行事があったとそうです。二つのお話が合体したのが「七夕さん」かもしれませんね。

乞巧奠は「機織り」「針仕事」「歌舞音曲」「詩歌文字」の上達を願うものとして唐代に盛んになったようです。
私も子供の頃には 早朝 里芋に葉にたまった露で墨をすり願い事を書いたりしました。でも どんな願い事をしたのか忘れてしまいましたが・・・

私が先日でかけた星のブランコと言われるつり橋の下には「天の川」が流れていました。「天孫降臨伝説」がのこる磐船神社にも天の川が流れていました。

逢合橋下の天の川と磐船神社に流れる天の川



天の川は淀川の支流です。その流域には奈良時代には韓国からきた渡来人により、機織りの技術が伝わり、渡来人のうち、織物をその専業とするものは、倉治を中心とした津田・寺村の山麓にその土地を与えられたといわれています。
そこは、生駒山系北端 交野山麓の天野が原です。生駒山から流れる天の川が流れ、その水は交野市・枚方市を通て淀川に流れています。
交野市に機物神社があり、枚方市に牽牛石があり、その中間地点に流れる天の川に逢合橋があります。七夕の夜ここで織姫さんと彦星さんの逢瀬が実現すると伝えられています。昨年からこの橋にも七夕短冊が飾られるようになりました。