根尾の淡墨桜は日本三大桜のひとつです

昨年 奈良の薬師寺淡墨桜をブログ(大和の国から)で知りました。
ブログを見て出かけたときには散っていましたが 桜の横に「昭和51年に岐阜県梶尾村(現副住職の生まれ故郷)から苗木を寄進してもらった桜である」との説明書きが目にとまりました。そして、岐阜県に国指定天然記念物「根尾の淡墨桜」があることも知りました。





根尾の淡墨桜は樹齢1500年余年の古木で、継体天皇のお手植えとの言い伝えがあるそうです。
この根尾の淡墨桜と三春の滝桜(福島県)と山高の神代桜山梨県日本三大桜とされている名木で、根尾の淡墨桜は推定樹齢1800年の山高の神代桜に次に古い桜木だそうです。
淡墨桜は華やかなソメイヨシノとも吉野山のシロヤマザクラともちがって 気品のある桜花で正式名はウバヒガンザクラだそうです。


淡墨桜の名前は 蕾のときは薄いピンク、満開のときは白色、そして散りぎわに花の芯にちかいところが淡い黒色なるところからついたという話です。
樹高17,2m、幹回り9,1m、東西23,9m、南北21,2mもある古木ですから 添え木などもあり、姿の美しい木であることを期待していませんでした。

4月8日 午後4時ごろ 根尾の淡墨桜に会いました。古木なのに凛として立つ姿と花の色の美しさは想像以上でした。できることなら朝の光の中で出会いたかったです。

台風や大雪で枝が折れ、何度かの手術でよみがえったことから「蘇りの桜」と呼ぶ人もいるほど、たくさんの人の手によって今もきれいな花を咲かせているそうです。
今年は特に花つきがよかったそうです。
仮死状態の桜木を今のように蘇らせるまでの様子は
本巣市のHPに詳しく載っています。
「本幹周囲の土壌を掘り起こすと巨根は殆ど枯死の状態で、その腐朽個所には無数の白蟻が生息していた」との記述がありました。



たくさんの添え木に支えられながらも美しい姿です




淡墨桜の上には淡墨観音がありました




1500年以上の巨木のからだは手術のあとがいっぱいです




古木から若木が出て、花を咲かせています




満開のウバヒガンザクラ




根尾谷の太陽は早く隠れます












淡墨桜の横にひっそり咲いていた木苺の花




スノーフレークすずらん水仙とも呼ぶそうです