京都にある原生林芦生(あしう)の森

 京都の美山町のホタルを撮影した翌朝、芦生(あしう)の森に案内してもらうことになりました。
芦生の森」はブナの原生林が残る一年を通して雨が多く湿った森です。多湿の環境で、たくさんの苔や、寄生植物のヤドリギが繁っているところです。由良川の源流があります。

この森には「京都大学フィールド科学教育研究センター森林ステーション 芦生研究林」があり、学術・研究用として約4200haの広さの自然が守られています。
入林許可申請を提出し決められた約束事を守ることを条件に、一般の方たちにも開放されていますが、車での入林は厳しいようです。
カツラの大木、トチの大木など大木が茂っている森は入林した瞬間に空気が変わるような気がしました。
ミズナラ、ブナ、、ケヤキ、芦生杉、アスナロなどの大木も茂っていました。
あちこちにシカの糞がみられました。ツキノワグマニホンカモシカが生息しているそうです。そのほかニホンジカニホンザル、イノシシ、タヌキ、キツネ、アナグマノウサギが生息しているそうです。
アオゲラのコツコツ木をたたく音がしました。アカショウビン、ヤマセミオオルリ、コノハズク、ヤマセミオシドリアオバト、キバシリや猛禽類オオタカ、ツミ、ハイタカクマタカなどが棲息し、稀にイヌワシも見られるそうです。

芦生の森のブナノキ峠 (標高 939m)からの眺め

山並みの向こうは京都市です。 北側の杉尾峠からは日本海が見えますが、この日は曇っていてダメでした。
「訂正」2009年6月26日 同じ場所から撮影しました。 「ブナノキ峠」ではなく「ケヤキ峠の近く」で標高600mぐらいの場所からの撮影だったということがわかりました。すみません、訂正します



下谷の樹神、カツラの大木
柔らかい丸い葉をたくさんつけて 天を突き抜けるようにのびたカツラの大木です。

苔むした大木は枝をたくさんつけていました

母親が子供を抱くように小枝を見守っていました

カツラの大木に寄生する植物