淡路島モンキーセンター

灘黒岩水仙郷のすぐ近くに野生ザルの見学施設「淡路島モンキーセンター」があります。TVや新聞で何度か目にしたことがある施設です。

例えば、モンキー・センターの一人娘、延原早紀ちゃんが「ワイド・スクランブル」(テレビ朝日系)で「海外メディアも注目 野生ザル180匹と暮らす少女」と題して紹介されたのを記憶しています。
それとTVで取り上げられた「ボス猿の交代」の記録も覚えています。
「ボス猿の交代」の記録とは・・・
センターのボスは5年ほどで交代してきていたのが、7代目のボス・マッキーは15年にわたって君臨。子ザルや弱いサルに優しく、メスにも人気があったため、長期政権になったということでした。

あるとき、実力行使によるボス交代の気配はないままマッキーが身を引き、ナンバー2だったイッチャンがボスに昇格しました。
イッチャンは弱いサルを追い払ったり、エサを奪ったりと、大人げない行動が目立ち、メスにも不人気で、毛繕いをしてもらえずに1匹で寝ていることが多かったということです。そのイッチャンがある日、ナンバー4のタマゴを押さえ込み、しつこく背中にかみつく事件が起こりました。
すると、その翌日、タマゴとナンバー2のアサツユとナンバー3のカズの3匹がイッチャンを襲撃。
手足や腹に大けがをしたイッチャンは柏原山のふもとにある売店まで逃げて群れから離れていきました。
イッチャンがいなくなると、ナンバー2のアサツユが9代目ボスに昇格しました。アサツユはメスに人気があり、弱いサルにも優しいボスになったということでした。
しばらくして群れに帰ってきたイッチャンはすっかりおとなしくなったというお話が淡路島モンキーセンターで起こった「ボス猿の交代記録」です。
もうひとつ、記憶にあるのは、両手がない母猿(リボン)子育ての様子です。過干渉すぎるほどのリボンの我が子への愛情に人間世界と変わらぬものを感じたものでした。


モンキーセンターはニホンザルの保護と農作物の被害防止を狙い、淡路島南東部の柏原山(標高569メートル)で約180匹を餌付けしています
研究者の間では、仲が良くおとなしい群れとして知られています。
確かにここを訪れて お猿さんたちが非常に大人しく 猿たちの群れの中に入ってじっくり観察できることに感心しました。
猿たちは毎朝9時頃山からおりてきて、エサ場で餌を食べ夕方には山に帰っていくそうです。私が行った時には野生の鹿も数頭顔出していました。
(9月〜11月中頃までは、木の実を求め山奥へ菜食に入るため休園)
猿たちを観察できる場所は決められています。勝手に猿たちの山に入ることはできません。餌も勝手にやったり、猿にさわったりもできません。見学する人間たちもルールを守っていれば猿たちも人間を恐れたり人間に近づいたりはしないようです。

最初に出会ったお猿です




両手、両足で葉っぱまわして遊ぶお猿・器用です




人でも動物でも子供の可愛さは格別ですね。ここの猿たちは大人も子供もオスもメスも一緒に生活しています。子ザルは群れの中でみんなに守られながら育ち、1歳ぐらいになると母ザルから離れてグループで遊ぶようになります。遊びを通じて「群れの生活」のルールを学んでいきます。
じっとしていない子ザルたち









ハッケヨイ!




水飲み場で手を使って水を飲む猿さん




子ザルは母のそばでは安心しています。母は優しく見守っています。








お母さん、早く起きてよ〜!




上に乗ろうが・・・、 僕は王様だよ!




みんなで反省会?ひなたぼっこなの?




毛づくろいとノミとり








淡路島モンキーセンターの入口の看板とその近くにいたお猿さんです




この黄色い花は何でしょう?

淡路島の海岸沿いを黄色く染める花がありました。地元の人に聞くと いつの間にか増えて山全体が黄色く見える時があるそうです。
ナルトサワギク(鳴門沢菊)です。 はキク科の植物で、一年生または多年草の広葉雑草で、マダガスカル原産の帰化植物。1年中黄色い花が咲いているそうです。