御在所岳

 昨年の正月も寒波がやってきて、山陰地方は大雪でした。故郷でお正月を迎えようと車で帰省する人が車の中に閉じ込められたニュースが連日流れたのを記憶しています。
 今年も年明けから寒い日が続いています。しかし、大阪はどんなに寒くても雪が降らないですね。雪国育ちの私はいつも雪が恋しくなります。昨年は雪がみたくて 新年早々琵琶湖のほとりの三井寺でかけました。さて、今年はどこへ出かけようかと思案します。
 思いついたのが 鈴鹿山系の御在所岳です。まだ幼かった子どもたちと出かけた思い出の場所です。
 つくばの孫たちもスキーが楽しみで、長野県の北にある妙高高原にでかけたと知らせてきました。 そこで、私は金剛山にしようか、琵琶湖バレーにしようかと迷いましたが、以前から気にかかっていた御在所岳にでかけることにしました。
 
 以前は藤井寺から西名阪自動車道を利用していましたが、奈良の天理から西名阪自動車道を利用すると高速代金もいらなくて、時間もあまり変わらないことに気づきました。亀山から伊勢湾岸道を走り四日市で高速をおり、冠雪の鈴鹿山系を目指しました。我が家から2時間半ぐらいでロープウェイ駐車場ですので、思ったより近いような気がします。
 

菰野町からみた鈴鹿山脈





御在所岳の麓の近鉄湯の山温泉駅」からロープウェイ駅周辺は湯の山温泉のホテルや旅館が並んでいます。ここまでくると川や道路の縁に雪が残っていました。
御在所岳は春は高山植物、夏は避暑、秋は紅葉、冬は雪と樹氷があり四季されぞれの趣きあり、1212mの山頂からの景色は絶品です。運が良ければ、富士山が見えたり中部国際空港のジヤンボ機の離発着もみえるそうです。















景色を楽しみ、山頂駅に近づいてくると 山の上は吹雪いている様子がわかります





ロープウェイの乗車時間22分、その間に気温が変化していくのを感じます。だんだん寒くなってきました。





山上駅に着くと、生憎吹雪いていて視界が悪く景色がみえません。それでも雪を見に来たのですから嬉しくなります。アイゼンをつけて吹雪の中を散歩です。 


















ソリすべりを楽しんだり、かまくらづくりなどで家族連れが賑わっていました。さらにリフトでスキー場に向かう人もたくさんでした。
御在所岳 冬の風物詩「氷爆」です。





御在所岳の美しいシロヤシオドライフラワーです







シロヤシオの芽







雲間から少し光がさすと 凍った木の枝が輝きます










鈴鹿山系は 三重県岐阜県滋賀県との県境沿いに南北に連なる山脈です。北と南の山は石灰岩でできていて、中央部の山は花崗岩質の山です。三重県側からは険しい山並みで、滋賀県側からはなだらかなで、山並みの景観がちがってみえます。
鈴鹿山系の中で最高峰の山は御池岳 (1247m) です。つづいて雨乞岳(1238m)で、御在所岳は1212mです。他にも1000m以上の山が連なっています。1083mの雲仙山は花の百名山のひとつです。最高峰の御池岳、藤原岳も花の百名山に数えられています。
アルプス連山とは比ぶべくもないですが、私は冠雪の鈴鹿の山並みが大好きで、ここを通るたび心に響くものがあります。