2012年 伯耆大山のブナの紅葉

 11月1日 大山初冠雪 
「大山頂上から7合目あたりまで、雪化粧した大山を確認いたしました」というニュースが流れました。昨年より6日遅いそうです。

11月3日(土)の文化の日は朝から青空がひろがり最高の行楽日和となり、3日、4日の連休はどっと繰り出した人であふれるほどだったそうです。
 西日本最大のブナ林の黄葉とナナカマドの紅葉と一緒に冠雪の大山風景をみることができるのですから あふれるほどの人と車も想像できます。
 私も逸る気持ちを抑えて、やっと6日に出発できました。

 大山は見る方向により様々な山容が楽しめる名山です。北側から望む荒々しく切り立つ「北壁」、南側から望む山の背が美しい「南壁」、西側から見る大山は富士山のように均整のとれた美しい形の山です。
 私の育ったところは鳥取県島根県の県境にあり、故郷の家からは富士山のような姿の大山が見えました。南アルプスを思わせる荒々しい岩肌を見せる大山の姿をみたときは これが同じ山とは思えませんでした。

11月6日・西側からみる大山 

6日も7日も大山周辺は時折雨も降るどんよりとしたお天気でした。午後3時をすぎて雲が薄くなったとき 大山が姿をみせてくれました。




7日・鍵掛峠のブナ林と大山南壁





6日 奥大山 鬼女台(きめんだい)から 手前が烏ケ山(からすがせん)と左奥に大山

烏ケ山標高1448m  大山標高1729m





烏ケ山と紅葉





鬼女台からジャージー牛の牧場がみえました





奥大山の夕景





この山なんて山でしょう!





標高940mの奥大山鏡ヶ成 休暇村奥大山の後ろに標高1080mの象山がみえます





夕日に輝くススキ





大山の最高峰は標高1729mの剣ヶ峰(けんがみね)で、これは中国地方の最高峰でもあります。
私は大山の西側で育ったので、いつも富士山のように均整のとれた姿を眺めていました。富士山を見るまで大山が日本一美しい山でした。小学6年の時家族で東京旅行をしたとき、初めて富士山をみました。その時も、大山と同じくらい美しい山の富士山と思ったほどでした。
大山には西日本最大のブナ林があります。春の芽ぶきから秋の黄葉まで山を美しく彩ってくれます。
ブナが森の貯水池と呼ばれるのはブナの葉が地面に落ちて腐葉土となりたくさんの水を貯めてくれるからだそうです。
そのブナは花が咲くまで50年、実がなるまで70年もかかるそうですから、貴重な樹木です。
ブナのトンネルを散歩する