どんよりとした梅雨空の下で夢を束ねて咲く紫陽花 

 今年も紫陽花が咲く季節がきました。と言っても、私がブログ掲載をさぼっている間に紫陽花の季節はそろそろ終わりを迎えそうですが・・・
 今年はいわゆる「梅雨」が長くて、どんよりとしたお天気が多かったような気がします。私はそのどんよりした空に、重たい空気に、爽やかな風を送ってくれる花が紫陽花だという気がしています。
 梅雨に咲く紫陽花の花ことばは 移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」とあります。その理由としては、紫陽花の色が変化するところから、青い色がおおいことからとありました。
 そんな花ことばとは違って、私には昔から紫陽花は「夢見る少女」のイメージが強い花でした。学校からの帰り道や家の畑で紫陽花の花が咲いているのを見つけると 気持ちが弾みました。幾つもの花が重なって大きな花になるところにも希望を感じたものでした。
 今NHK朝のドラマで花子とアンを放映しています。カナダの作家L・M・モンゴメリが1908年に発表した「Anne of Green Gables グリーンゲイブルズのアン」を「赤毛のアン」として翻訳した村岡花子さんの物語です。私にとっても「赤毛のアン」との出会いはとても大きかったです。
女の子の中には誰しも赤毛のアンの世界」を持っている時期があるのではないでしょうか?
 私も空想に耽ったり、お気に入りの場所や道に名前をつけたりした時期がありました。紫陽花の花はそんな女の子の夢を束ねた花のように見えます。
 その女の子の夢である紫陽花を私も写真で表現したいのですが、なかなか形になりません。今回は「赤毛のアン」の時代を思い出して、少し遊んでみました。

少女の夢を紡ぐ紫陽花

かたつむりに赤毛のアンの世界を重ねてみました