慶沢園は天王寺公園の中にある回遊式庭園です。

ずっと気になっていましたが やっと訪問することができました。大きな木が茂る庭園内を散歩すると鷺などの鳥もいて、意外に町の騒音が聞こえませんでした。大正期の住友財閥本邸だったものを昭和元年に慶沢園を含む茶臼山一帯が大阪市に寄付されて、天王寺公園になったそうです。ビルがちらほら後方に見えるのが気になりますが、大阪市立美術館の建物と庭園がマッチしていて大正時代を髣髴させるところもありました。京都の名高い庭師小川治兵衛が手がけたものだそうです。 





ちょうど花しょうぶと睡蓮が咲いていました



茶臼山は古墳だとも言われています。

小さな丘ですが、大阪平野の中では高所であるため、大阪冬の陣では家康本陣が置かれ、夏の陣では真田幸村が布陣したところだそうです。それで思い出したのですが大阪市内で一番高い山は?・・鶴見緑地公園(花の万博会場)にある小山です。その山はゴミを積んで高くなったので昔はメタンガスが出ていました。



茶臼山の下にある河底池にアオサギとカメがいました。



通天閣はパリのエッフェル塔を真似たの?



通天閣がみえます。そして公園内に林芙美子の碑がありました。



碑にはこう刻まれていました。
昔 通天閣があったころは この七十五メートルの高塚を中心に 北方に放射線状の通路があり 国技館や映画館 寄席 噴泉浴場 カフェーや酒場が軒を並べていたものだそうである・・・林芙美子の作品「めし」より抜粋
放射線状の通路なんて書かれていると、エッフェル塔凱旋門を真似たのかと思いますが・・・・似ても似つかぬものですね。
現在の通天閣は2代目で、昭和31年(1956年)に再建されたそうです。高さ103mの塔は、企業広告のネオンサインがついていて、時計あり、天気予報を色で知らせることもできるといういろんなものがついている大阪らしいバライティ満載のものです。