日下に古代蓮を育てているところがあります。
「古事記」雄略天皇の条には、引田部赤猪子が読んだ歌として
次のようなものがあります。
日下江の入江の蓮 花蓮
身の盛り人 羨しきろかも
このように五世紀のころは 日下の湿地にはハスが美しく花を開いて
栄えていたのであろうと思われています。蓮研究家で有名な大賀一郎博士を招いてみてもらったら、「原始的ハス」といわれたそうです。
このハスは、このごろ見るものと比べると、小さいです。
水彩画風に動画で表示 しています。
もうひとつ、FLASHで大きく表示しています。
生駒山麓の古代蓮から古の時を想像するのも楽しいですね。
原始蓮は3日の命です。その3日はとても神秘的でさえあります。
まず、一日目は、日の出とともに咲き始め、十時ごろには閉じてしまいます。二日目は昼ごろまで八分か九分咲き閉じます。
三日目は満開になるが、夕方になると咲いたまま花びらが一枚ずつ散っていくそうです。