京都・円山公園の枝垂れ桜の【桜守り】

佐野藤右衛門さん(77)は 植木屋(造園)業16代目で、桜守3代目。
京都円山公園のしだれ桜をはじめ周辺の桜の名木、古木、花見の名所の桜のドクターだそうです。桜のころには嵐山にある自宅を開放され、夜は かがり火を焚き、ライトアップもされているそうです。
佐野藤右衛門さんの庭に連れていってもらいました。個人の庭にたくさんの桜があるのに驚きました。見物客もたくさんでした。





 

さの・とうえもん 1928年、京都市生まれ。天保3(1832)年創業の「植藤造園」16代目。府立京都農林学校卒。パリやニューヨークなど世界各地で日本庭園を手がけ、その功績で1997年、ユネスコからピカソ・メダルを受賞。
日本さくらの会副会長。著書に「さくら大観」「京の桜」など。

とありました。その藤右衛門さんが 今年2月18日に朝日新聞京都総局でされた講演の内容が載っていました。とても面白いお話で、記録しておきたいと思いました。
姥桜は色香放つ
・・・・女性の方々にお願いしたい、必ず姥桜(うばざくら)になってください。誤解せんといてください。姥桜にはなかなかなれるもんじゃないんです。幹はしわくちゃでも風格がある。残った枝にほんまにきれいな花を咲かす。この花が「色気」を通り越した見事な「色香」をたたえる。風格が出て色香を放つというのはめったにできるもんやない。
 男性にもお願いしたい。奥さんや思いを寄せる人が姥桜になれるように、うまーく肥料をあげてください。一緒に旅行に行くとか、着物の1枚も贈るとか。それはやはり男性の義務。そうすると必ず姥桜になってくれます。

・・・・この藤右衛門さんのお話 どう思われますか?