賀茂川の源泉は昼でも暗い森の奥深くの志明院にありました。

志明院は「岩屋山金光峯寺志明院」といって、650年に役の行者が草創したものを、829年弘法大師が、淳和天皇の叡願により再興されたとありました。本尊の不動明王弘法大師の直作と伝えられているとか・・・・
ここにくる、薄暗い細い道は不気味なものを感じましたが、この寺院の奥様のお話を聴いてもののけ」を強く感じる場所だということを知りました。
もののけ姫」の原作者 宮崎駿氏と司馬遼太郎氏と堀田善衛氏がこの志明院で鼎談したときの本が「時代の風音」と説明され,関心をもちました。
門から中へは撮影禁止で、カメラもあずかられました。



門をくぐり 急な坂道を上がると鐘楼があり、さらにあがると本堂がありました。
扉は閉じられていて、本尊の不動明王はみられませんでした。
奇岩怪石が多く修験者の修練場だったことがわかりました。洞窟もたくさんありました。
ずっと上にいくと清水の舞台のような舞台がありました。舞台から緑の海原を見ながら「もののけ」を感じるとき、人間の本来の感性がよみがえる気がします。舞台の後ろにはそれはそれは大きな岩がせりでていました。
もののけ」について奥様がすべてのものにある気配であることを教えてくださいました。なるほど、「もののけ」は「ものの気配」か?と気づきました。
自然の中で耳と目と肌と感性で人も多くものに気づくそうです。なんとなく想像できます。


門に下げられた提燈に菊のご紋がありました

鴨川の水源地である洞窟の湧き水を重視、水神を祀り、清浄な御用水を祈願したこと、御所の水、京都人の命の水の源であることから菊のご紋がつけられているそうです。水の伝説の歌舞伎十八番「鳴神」の舞台としても知られているそうです。



大きい画面で説明が読めます。入り口



湧き水はここで飲むことができます。甘い水でした。


志明院は天然の石楠花が1000本近くもあり、天然記念物に指定されていました。