甘樫丘からの眺望は格別です。
甘樫丘(岡)には古くから「誓盟の神(くがたちのかみ)」がいる神奈備の山です。日本書紀に允恭天皇四年九月「盟神探湯(くがたち)」が行われたところと伝えられているそうです。
この「盟神探湯」とは古代の裁判のひとつで、
「熱湯の中にある小石を取らせて、偽りのある者は火傷をし、正しい者は火傷をしない」ということが行われたそうです。
神聖な「しずめの山」があったという伝説のところだということです。
甘樫丘の登り口には まだコスモスが咲いていました。
甘樫丘から眺める夕暮れは、和田池の輝きと畝傍山のシルエット、その後ろに二上山の峰峰・・・
激動の7世紀も夕景もこのようであったのでしょうか?
左向うに耳成山、右手前に天香具山が見えます。
桜の落ち葉で赤く染まった地面の向うに畝傍山が浮かんでいます。
二上山の峰峰のシルエットが雲とつながってみえます。
甘樫丘から東を見ると、目の前に明日香の村落が広がっています。
明日香の村落は貼り絵のように見えました。