奈良

 一目千本の桜に浮かぶ金峯山寺の景色

4月に入ると里の桜(ソメイヨシノ)は満開になって、あれよあれよという間に散っていきました。4月10日に出かけた大阪万博公園でも桜は散っていました。里桜が散り始める頃になると、山桜が次々と満開になります。 山桜といえば「吉野山の桜」です。下千本、…

 4月8日はお釈迦様の日です。

4月8日は「はなまつり」お釈迦様の誕生日です。橘寺で花で飾られた御堂にお釈迦さまが祀られていました。 子どもの頃を思い出しながら 甘茶をかけてあげました。

 明日香の春は長閑で懐かしい香りが漂っているようです。

明日香は奈良県の中央部に位置する村で、中央集権律令国家の誕生の地です。飛鳥時代の宮殿や史跡が多く発掘されています。岡寺、橘寺、飛鳥寺、石舞台古墳、亀石、鬼の俎(まないた)、鬼の雪隠(せっちん)と呼ばれる石造物があります。 私にとって「明日香…

   3月29日 「奈良一番桜」と呼ばれる氷室神社の枝垂れ桜が満開になりました

平城遷都にともない春日野に氷池や氷室をつくり、稲作に重要な夏の天候を呪う祭紀を行う神社の「氷室神社」は奈良の東大寺の近くにあります。境内も狭く普段は素通りする人が多く、目立たない神社が桜の頃になると一躍注目をされます。 奈良で最も早く咲く桜…

 奈良・元興寺の柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)と節分会

2月3日は節分の日です。毎年 各地の寺社では節分祭が催されています。 6年前に奈良の方のお誘いで出かけたことを思い出し、元興寺の節分会に出かけることにしました。 元興寺は現在では「奈良町」の一角に存在しています。しかし、天平時代には、奈良町が元興…

 平城京跡の朝

2013年12月14日の朝

 生駒山からの日の出

2013年の大晦日の夕日もとても美しかったです。そして、2014年1月元旦の朝日も美しくのぼりました。 2013年12月25日 生駒山から見た朝日です。 A.M.7時11分 東南の方角の山が赤く染まってきました。 A.M.7時16分山の上から顔出しました。 A.M.7時18分雲の間…

 奈良公園の銀杏の黄葉と鹿

奈良公園の色づきはナンキンハゼの紅葉に始まり。カエデ、そして銀杏の黄葉も素晴らしいです。そして盛りが過ぎた落葉の風景も好きです。 11月9日のナンキンハゼの紅葉 http://d.hatena.ne.jp/ikomanokaze/20131227 に続いて、今度は銀杏の黄葉みたいと11月2…

 山の辺の道の中間地点にある長岳寺の紅葉

11月22日 奈良の天理市の南端にある長岳寺にでかけました。この日は曇り空でしたが、時折顔出す太陽で境内にある池に紅葉が映ってきれいでした。 長岳寺は1180余年も前に創建された古刹です。当時は衆徒三百余名を数えたほどの勢いある寺だったそうですが、…

ナンキンハゼの紅葉はいち早く紅葉して、季節を知らせる信号灯のようです。

葉の赤色は色素「アントシアン」によるものだそうです。アントシアンは春から夏にかけての葉には存在せずに、秋に葉に蓄積したブドウ糖と紫外線の影響で発生するようです。 紅葉現象は主に落葉樹に見られますが、一般に三種の色素、葉緑素、カロチノイド色素…

 奈良・明日香村稲淵(いなぶち)の棚田

秋桜の藤原京跡から南東にいくと、さらに長閑な景色の中に飛鳥京跡の遺跡群が点在しています。 亀石、橘寺の下を通って、石舞台古墳の横を通って飛鳥川の上流へ進むと、飛鳥稲淵宮殿跡(あすかいなぶちきゅうでんあと)があります。さらに上流へ進むと稲淵の…

 藤原京跡のコスモス畑

我が国で初めて首都として計画的に造られた都市が藤原京です。 藤原京に都が移ったのは持統8年(694年)で、この都づくりを計画したのは天武天皇です。 藤原京の名称は近代に作られた学術用語ということで、日本書紀では「新益都(しんやくのみやこ)(あら…

 奈良・葛城山の麓の秋

葛城山(かつらぎさん)は、金剛生駒紀泉国定公園内にあり、北の二上山、南の金剛山とともに金剛山地に含まれます。 標高959mの葛城山はロープウェイでのぼることもできます。ツツジで真っ赤に染まる葛城山頂付近の景色は圧巻です。ツツジの咲く場所から見る…

 「本薬師寺跡(もとやくしじあと)」周辺を薄紫に染めるホテイアオイの花

毎年8月の終わりごろから10月ごろまで 奈良の橿原市にある本薬師寺跡周辺は一面の薄紫の花で覆われます。 私は2007年から毎年でかけていますが、今年は8月29日に出かけました。 1996年から 本薬師寺周辺の休耕田を活用しようという人が集まって ホテイアオイ…

  お地蔵様とあじさいの寺「矢田寺」へ

10日前に(6月10日)にあじさい寺とも呼ばれる奈良の郡山にある矢田寺に出かけた時には、梅雨入り発表があったというのに ちっとも雨が降らず、真夏のような暑さが続いている時でした。 矢田寺の紫陽花は色づき始めたばかりでした。西日本では水不足で田植え…

奈良・明日香にある稲渕の棚田

明日香にある稲渕の棚田は稲が黄金色に輝くとき案山子祭りと彼岸花で賑わいわいます。年々訪れる人が多くなって、彼岸花が少なくなってきているような気がします。9月25日の棚田風景 今年も案山子祭りの案山子が愛嬌をふりまいていました 小道も人であふれて…

黄金色の稲穂と彼岸花がまぶしい葛城古道

黄金色の稲穂が首をたれる頃になると、田の畔を真っ赤な彼岸花が縁取るように咲く景色があちこちでみられます。田んぼがいちばん華やかになる時ですね。 毎年、生駒山を越えて、明日香・稲渕、宇陀・仏隆寺、葛城古道・九品寺の彼岸花を見にでかけます。 9月…

本薬師寺跡のホテイアオイは今年もきれいでした。

いつの頃からでしょうか?お盆を過ぎると本薬師寺跡の周辺の田んぼが涼しげな薄紫の花で埋め尽くされます。 本薬師寺とは奈良の薬師寺に対しての呼び方です。 本薬師寺は『日本書紀』によると、天武天皇が皇后である持統天皇の病平癒を記念して680年に発願さ…

 奈良・霊山寺の地蔵盆の花火

地蔵菩薩は中近世以降子供の守り神として信仰されるようになったといわれます。関西では8月23日、24日に行われるところが多いです。8月23日に近所のお地蔵さんにお供えしたものを24日の午後には子供たちにお下がりとして配るので、子供たちの楽しみな行事で…

 奈良・お房観音 の「風鈴まつり」

奈良の橿原市にある「お房観音」ですが、正式名は高野山真言宗別格本山観音寺です。 本尊である十一面観音は、身体に健康を授ける観音さまですが、このごろでは厄除け、子授け、長寿とぼけ封じのお寺としても知られているそうです。 藤原京跡の近くにあり、…

大和の国・郡山城の桜

郡山城は580年(天正8)に筒井順慶が築城し。桜は1585年(天正13)に豊臣秀長が入部した時に、談山神社がある多武峰の桜を移植したのが始まりとされています。 724年(享保9)に柳沢吉里が入城してから、桜樹の補植を行い美を競うようになり「御殿桜」と呼ばれるよ…

奈良・氷室神社の奈良一番桜

4月に入ると待ちわびていた桜が咲いたという知らせが届くようになりましたが、4月の初めの1週間は爆弾低気圧や気温の低下などで桜の開花もちらほら咲きという具合でした。 4月9日、朝7時半、Jさんが家まで迎えにきてくださいました。いよいよ桜の追っかけ開…

奈良・郡山市の椿寿庵を訪ねて・・・

3月14日(水)は朝から珍しいほどの好天気でした。ぽかぽか陽気が心身を解き放ってくれたかのように伸びやかな気分になりました。 今日は久しぶりにJさんと写真撮影にでかける約束になっていました。Jさんはひとつき近くも風邪で寝込んでおられて、やっと完…

生駒山がご神体といわれる「往馬大社(いこまたいしゃ)」

生駒山東麓に「往馬大社(いこまたいしゃ)」があると聞いていました。生駒山がご神体の神奈備(かんなび)と言われています。大神(おおみわ)神社や石上(いそのかみ)神宮と同じように生駒山を神体山として祀られた日本で最も古い形態の神社です。 正式に…

 飛鳥アートプロジェクト

11月23日〜12月25日まで 奈良の明日香村で「飛鳥アートプロジェクト」が開催されています。 「千数百年前から飛鳥に伝わる謎の石造物群などの古代アートと現代アートとのコラボレーション」というテーマで、明日香村の各地でさまざまなジャンルでアートが展…

  ディアーラインとは

奈良公園は190cmより低いところは鹿が食べるので 遠くまで見通しがいいです。この見通しを「ディアーライン」と呼ぶそうです。食べられて困る木は金網カバーで保護されています。 ナンキンハゼ(南京黄櫨)中国の南京(ナンキン)原産のハゼということからつ…

  奈良公園の紅葉はナンキンハゼから始まります

今年は11月に入っても暖かい日が続いています。この暖かさではモミジの紅葉は遅れるようです。それでもサクラ、ハナミズキ、ナンキンハゼは10月から赤くなり始めています。光があたるといっそう赤く輝いてみえます。 奈良公園はナンキンハゼの木が多いことで…

 曽爾高原(そにこうげん)のススキの原

10月19日(水)奈良県の東北端、三重県境に接する村・曽爾村にでかけました。 曽爾村は村の大半が山地で、室生火山群に属しているため、岩肌もあらわな鎧岳、兜岳、屏風岩などの珍しい柱状節理の美しい景観が楽しめます。これらの岩は曽爾三山と呼ばれ、国の…

 奈良・荒神の里の蕎麦畑

9月にでかけた信州から「新そばがでましたよ」という便りが届きました。新そばの時期は北海道から順に西にくだっていきますが、10月半ばは日本列島の真ん中あたりの信州が「新そば」をいただく時期になったようです。 そばの収穫には夏と秋がありますが、夏…

 平城京跡の朝

私は 平城宮跡の朝の空気がたまらなく好きです。朝靄が立ちこめる広場に立つと、新しい気持ちになります。清々しい気持ちになります。朝日がさす平城宮跡の空気を想像することがあります。すると条件反射のように、詩人の長田弘さんの「むかし、遠いところに…