桜花爛漫の安倍文殊院

奈良・桜井にある安倍文殊院の境内に入ると桜が満開で境内の池の周りは桜の海のようでした。
大化改新の時に、左大臣となった安倍倉梯麻呂が安倍一族の氏寺として建立したのが安倍山崇敬寺文殊院(安倍寺)だそうです。
安倍一族のお寺だそうですが、文殊院とあるように「三人寄れば文殊の知恵」の知恵の神様としてお参りする人が多いと聞きました。
ご本尊は文殊菩薩像です。











境内には3つもの古墳がありました。覘いてみると、壁の石がきれいに切りそろえられていて、新しい時代のもののように見えました。
しかし、飛鳥時代の古墳だそうです。多武峰花崗岩を使っているそうです。
境内には 重要文化財の白山堂があり、縁結びの神さまとしてお祭りされていました。さらに寺の名前にあるように安倍晴明も祭ってある晴明堂がありました。
ここで天文観測を行ない吉凶を占った地として記録されていました。



 安倍晴明が祀ってある晴明堂 と晴明が天文観測したところ





正面の山は二上山 右に耳成山





大阪阿倍野の「安倍晴明神社」が晴明誕生の地ということですが・・・
京都の「晴明神社」は晴明の屋敷跡であり、天文陰陽博士として活躍していたときの拠点であったそうです。
平安時代には陰陽師としてその第一人者の地位を得、朝廷においても彼の陰陽の判断が天皇や高官の政治的決断に大きな影響を与えたと思われます。
奈良・桜井の安倍文殊院は安倍一族の本境地であり、安倍晴明の観測地であったようです。