小春日和

今年の秋は天候が定まらなくて、暑いのか寒いのか判らない時がありました。
「女心と秋の空」を連想しましたが、もともとは「男心と秋の空」だったことを知りました。
なるほど、変わりやすい男心に女の人はじっと待っていたのが昔の日本の女性だったようです。今は変わりやすいのは「女心」なのかどうかは分かりませんが、変わる「男心」をもう待ってはいないような気がします。

昨日、今日は暖かくて いわゆる「小春日和」でした。
俳句においては「小春日和」・「小春」は冬の季語だそうです。「小春日和」という言葉のもつ魅力はあたたかさを感じるところからきているようです。。
さだまさしの作詞作曲で「秋桜」という歌がありました。
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こんな小春日和の穏やかな日は
  貴方の優しさが浸みてくる
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昨日(9日)のTVで「小春日和」は英語で「インディアン・サマー」とよび、ロシアでは「婦人の夏」ドイツでは「老婦人の夏」とよぶと話していました。日本で感じるのとちがって少し皮肉的なニュアンスがあるようですが、外国でも「小春日和」という言葉があることを知りました。

小春日和の公園風景



落ち葉が美しい公園で

ポ−ル・ヴェルレーヌが 20歳の時に書いた詩  
秋の歌(落葉)」 
秋の日の ヰ゛オロンの  ためいきの 身にしみて うら悲し。 
時の鐘 鳴りひびけば 息つまり  青ざめながら すぎた日々を 思い出す そして、眼には涙。
いじわるな 風に吹かれて わたしは飛び舞う あちらこちらに 枯れはてた 落葉のように。
                     上田敏 『海潮音』より
同じ「晩秋の風景」でも「落ち葉」となるとセンチメンタルな気持ちになるのでしょうか?




公園で見つけた不思議なもの

紅葉した楓にしがみついていたのは 蝉の抜け殻です。この時期まで抜け殻があるのはめずらしいそうです。
運命共同体とでもいうべきかしら? この美しい楓が散るまで一緒にいるようです。
もうひとつ不思議なことは この蝉の抜け殻を写真に撮ろうと悪戦苦闘しているとき、同じものが見る角度によって違う色に見えたことです。
光を通してみる周りの色の違いは当たり前のことでしょうが、カメラの楽しさを感じました。







光の不思議

同じドウダンツツジを写真に撮りました

赤いドウダンツツジを背にすると



水の流れを背にすると



太陽の光で光る車のボンネットです。少しだけ楓が写って面白いです



水の流れに光があたって模様ができました



同じところにあるドウダンツツジの紅葉が黄色と赤にわかれていました



今年の見納めの紅葉かしら?



自然は大いなる魔法使いです。天候を操りながら 光をちりばめながら 私たちをハラハラドキドキさせますね。