4月の末から咲く千鳥別尺の山桜

3月下旬からソメイヨシノが咲き出して 日本列島は一度に華やぎました。そのあと咲いた八重桜はまだきれいに咲いています。
中国山地里山にある推定樹齢400年とも言われる山桜は4月の末から咲き出すという話をきいて25日、出かけてきました。

中国自動車道広島県東城ICを下りて備後落合方面へ4km、そして延々と山の中の狭い道を走るのですが、いくら進んでもそれらしいところが見当たらなくて不安になるほどでした。
親切な郵便配達の人が途中まで 同じ方向だからと案内してくださって安堵したものの、その人と別れたらまた不安な気持ちになりました。千鳥別尺の山桜はそれほど遠い山の中にありました。
次に道案内をしてくださった人は 山桜の目の前に家がある人でした。その人の家の向こうには水がはられた棚田が広がり、その田んぼの中に1本の大きな桜木が立っていました。
やっとお目にかかった山桜は 今日満開になったということでした。こんな山の中にもかかわらず すでにたくさんの人でした。














千鳥別尺の山桜は、推定樹齢400年といわれ、広島県下最大のヤマザクラの巨樹です。
樹高27m。胸高幹囲4.60m、根回り周囲6.70m。
根元に荒神をまつった祠があり、荒神信仰のご神木として地域民から大切に保護されてきたものだそうです。
花は若葉と同時に開き、花柄や、がくが無毛であるのでエドヒガンと区別され、老古木にもかかわらず、主幹が空洞化しないでとても勢いがあるということでした。
広島県天然記念物指定の第1号ということです。