島根県安来市のほたる

島根県安来市の観光サイト
安来市のほたるといえば、「吉田町のほたる」が知られていますが、
6月8日に足立美術館のすぐ近くを流れている飯梨川(富田川)の支流のほたると広瀬町富田の祖父川のほたるを見てきました。
足立美術館の近くに「新宮」と呼ばれて、尼子時代には 経久の三男国久率いる新宮党が館を構え、権勢を誇っていたところがあります。尼子一族の墓所が川を見下ろすところにありました。

尼子盛衰記によると、尼子氏は
大永元年(1521)尼子の武威は 安芸・備後・備中・備前・美作・播磨・因幡伯耆・出雲・石見・隠岐等、山陰・山陽十一ヶ国をその手に握り、全盛時代を迎えたそうです。
新宮党は毛利の策略により1554年(天文23年)甥であり娘婿でもある尼子当主晴久により、攻め滅ぼされました。
新宮党亡き後、戦闘能力の激減した尼子氏は山中鹿介を中心とする尼子十勇士の活躍も及ばず、永禄九年(1566)ついに毛利の軍門に降り、富田城は落城してしまいます。

新宮谷のホタル








まだ、明るいうちから 川の淵に座ってホタルの光を待ちました。午後8時過ぎると薄暗くなった川下のほうからふわりふわりと光の塊が迫ってきました。
川から光が生まれているかのように ふわりふわりと浮き上がる小さな光はやさしい光でした。
明るいうちから準備していたにもかかわらず、カメラ撮影は想像以上に困難でした。周りに人家もなく街灯もないのに 三日月の明かりなのか、川の周辺は白々と妙に明るく感じました。
奥都城(おくつき)尼子氏の墓所

この墓所の周りはホタルブクロの花が咲き、夜になるとをほたるが飛び交っていました。







尼子の墓所周辺に咲くホタルブクロの花

昆虫のホタルもこのホタルブクロの花も「火垂る(ほたる)」という言葉からうまれたと聞いたことがあります。
「火を垂らす」ものの意味があるようです。
ホタルが飛ぶ頃に咲くホタルブクロの花は儚げで美しい花です。







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祖父谷(おじだに)のホタル

祖父川の周辺は保育所もあり人家が並んでいます。すぐ近くに運動公園もあります。富田八幡神社もあります。
まだ明るいうちにここを訪れると 川の周りは草刈りがされているし、人家がならんでいるので ホタルはそんなにいないだろうと思いました。
暗くなって訪れた時にも、街灯が赤々と灯っているのでホタルは見られないと思いました。しかし川の流れに目をやると 想像以上にたくさんのホタルが飛んでいて驚きました。草むらにも水の上にもホタルは悠々と飛び交っていました。



まだ明るいときの祖父川