奈良・橿原市のホテイアオイの花

橿原市城殿町では、米の生産調整推進の一環として、地元の農家で構成する「城殿町霜月会」が中心となり、本薬師寺跡周辺の約1.4haの水田にホテイアオイを植えておられます。
昨年も畝傍山の麓に拡がる紫の田んぼに感嘆しましたが、今年は本薬師寺の赤い彼岸花とのコントラストに新たな感動がありました。
近畿農政局のホームページによりますと、7月初旬に地元の農家の人たちが14,000株を1株ずつ手作業で植え込むそうです。紫の花は一日花ですが、次々咲くので8月、9月、10月の3ヶ月も楽しむことができるそうです。


昨年のホテイアオイの花です。



畝傍山と本薬師寺跡とホテイアオイ





正面に香具山、右に金剛山がみえます














薬師寺へのあぜ道





薬師寺跡地

薬師寺は『日本書紀』によると、天武天皇が皇后である持統天皇の病平癒を記念して680年に発願されたそうですが、寺の建立時期は不明だそうです。
平城京遷都に伴い718年移転したそうですが、寺が移転した跡も平安時代中期まで伽藍が存在したとありました。
それで、平城京薬師寺に対して本薬師寺呼び、区別したと説明がありました。














ホテイアオイの薄紫の中に浮かんでいる彼岸花






伽藍の跡地からホテイアオイの紫が目にまぶしかったです。










英名:ウオーター・ヒアシンス
の名前がぴったりですね。水に浮かぶヒヤシンスです。
別名:ホテイソウ(布袋草)

は葉の根元近くが大きく膨らんでいることから命名されたように、浮き袋をつけて水辺に浮かんでいます。繁殖力が強いので用水路や池に拡がって水の流れを止めたりして困った草にもなるそうです。