神戸北野町の異人館

異人館通りに来たのは久しぶりです。10年以上も経ちます。
阪神・淡路大震災以後初めて訪れました。震災でかなりの建物が失われ、現在は40棟ほどが残っているそうです。

「北野・異人館」の案内板によると、
1858年(安政5年)6月の日米修好通商条約にともない、1867年(慶応3年)に神戸港が開港されました。開港とともに外国人居留地が港近くに設けられ、外国人技師たちによって西洋商館が建てられました。
1873年明治6年)になると区画整理も終わり、まるでヨーロッパの小都市をそのまま移してきような風景が現われたそうです。
1887年(明治20年)以降になると、経済的に安定した外国人たちは、見晴らしのよい山手に住居を移すようになったそうです。異人館がある北野町の建物はほとんどが明治20年より大正初めまでのものだそうです。当時は100棟以上あったとか・・・
1980年、北野町山本通重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

坂道を電車のようなバスが走っています



左・にしむら珈琲店   右・明治40年に建てられて木造建築

にしむら珈琲店は1948年に北野坂で本格的なコーヒーの店を開いたところです。いろんな緑の蔦が建物全体を覆っています。右の木造建築はNHKドラマ「風見鶏」のモデルになったドイツパン職人の2世が最後の持ち主だったそうです。








うろこの館・旧ハリヤー邸

この建物は、外国人のための借家として旧居留地付近に建てられものを大正になって移築されたものだそうです。
外壁に貼られた天然スレートの形状が魚の鱗のように見えることから「うろこの館」と呼ばれるようになったそうですが、なるほどうろこが壁一面に貼られています。
室内は豪華な家具や器が展示されていました。
デンマーク王室ご用達の陶器工房ロイヤル・コペンハーゲン、イギリス最古の名釜「ペインテッド・フルーツ」、フランスで国賓マイセンで生まれた皿やカップなど豪華な品々ばかりでした。
それにアールヌーヴォーのガレやティファニーらのしゃれたガラス工芸がたくさんありました。
美術館にはこの建物のオーナー収集のコロー、ユトリロマチスなどが展示されていました。(入館料1000円)
美術館3階から神戸の町が一望できました。港が見えます。












うろこの館の室内に飾られた花を人魚に貼り付けてみました





こちらが 本当の人魚の像です





















美術館からの眺望