春を告げる森の妖精・・・その2「スノードロップ」
「節分草」が小さな白い花を雪解けの地面から少しだけだして、まだ風の冷たい早春に咲く姿から「早春の森の妖精」と呼ばれるのも頷けます。
ほかにも 雪から生まれた白い小さな花があります。
「マツユキソウ」とも呼ばれるヒガンバナ科のスノードロップ (snowdrop) です。
スノードロップは冬の終わりから春先にかけて下向きに花が咲き「春を告げる花」「春を告げる森の妖精」として知られています。
1月1日の誕生花で、花言葉は希望です。
ミュージカル「森は生きている」の中でわがままな女王様が大晦日に花を探してくるように命令したのが この「マツユキソウ」と呼ばれる「スノードロップ」です。
「スノードロップ」は「雪を割って芽を出し、花開く」雪割草(ユキワリソウ)とも呼ばれています。待つ雪草、雪割り草、スノードロップ・・・どれも雪の中から小さい白い花を咲かせる清楚で可憐な花の姿から名づけられたのでしょうね。
スノードロップにはこんな伝説もあるそうです。
「エデンから追放され極寒の地で凍えるアダムとイヴを慰めるため、天使が現れて雪原を花に変えました。その花がスノードロップです」
雪の中から「希望」の光をともすように咲く 「雪割り草」の「スノードロップ」はヒガンバナ科ですので球根に毒があるそうです。
このスノードロップと雰囲気が似ている花として「スズラン」と「スノーフレーク」があります。
スノーフレークはスノードロップに似ている大きい花であることから「大待雪草(オオマツユキソウ)」と呼ばれます。
また、スノーフレークはスズランのような水仙であることから「鈴蘭水仙(スズランスイセン)」と呼ばれます。
スノーフレークは3月から4月に咲き、スズランは4月から5月に咲きます。スノードロップからバトンリレーをしているみたいですね。