滋賀県高島市今津の座禅草

ザゼンソウ(座禅草)は 別名ダルマソウ(達磨草)と呼ばれるように 、お堂の中で座禅を組んでるお坊さんを 達磨大師と見立てて、それにちなんでの名前だそうです。

白い雪の中でのザゼンソウには 特別な思いがこめられているようですが、訪れた日は雪がなくて残念でした。

ザゼンソウ(座禅草)はサトイモ科の多年草で、滋賀県高島市今津は国内南限の座禅草群生地として保護されています。
今年は雪が少なくて成長が早く 例年なら3月下旬まで見られる花がそろそろお終いだと聞いて3月7日に大急ぎで出かけました。やはりサトイモ科の特徴ある葉が大きくなって花も枯れかかっているのが目立ちました。
今津の座禅草は湧水で湿地化したタブ、ハンノキ、モウソウチクなどの樹林内にあり、かなりまとまって生育しています。

右側の竹林の中がザゼンソウの群生地



































黄色い小さいいぼのようなものが花です

一つの肉穂花序には約100個の小花(両性花)があるそうです。




種子から花が咲くには数年かかります

ザゼンソウは自家受粉ができないので 昆虫などによって花粉が運ばれる必要がありますが、気温の低い時期に開花するため、昆虫が少なく種子の結実率は低いそうです。





花の時期は終わりに近いので あちこちに大きい葉が茂っていました。
保護地域には足を踏み入れることができないので 遠くからの撮影になります。