奈良の氷室神社

奈良の氷室神社は東大寺春日大社に出かけるときいつも素通りしていますが、春のこの時期だけは素通りできない華やかな神社です。
近畿圏はどこも桜の開花が発表されましたが 発表後花冷えが続き「ソメイヨシノ」はなかなか開きません。ところが氷室神社の枝垂れ桜はもう満開です。ブログでお世話になっています奈良在住「かたちゃん本舗」のかたちゃんは23日に満開の枝垂れ桜を紹介されました。このところの冷え込みでまだ大丈夫と思っていましたが、ちょっと心配になってきました。
・・・というのも4月2日に猿沢池の近くである集まりがあるのです。できることなら一番美しい奈良をお見せしたいと願っているですが・・・
27日 下見にでかけました。満開でした。遠くからでもそこだけぼんぼりが灯ったようでした。
ブログ「大和の国から」のがんさんのお話ですと 氷室神社の枝垂れ桜は「エドヒガン系」ということです。
だから 私が大阪河内長野でみた「エドヒガンサクラ」と同じように早く咲くのでしょうね。神社の話ですと「奈良で一番早く咲く桜」とのことです。
2本の巨木は推定樹齢100年以上だそうです。羽を広げたトキのように艶やかでした。
衰えが目立つようになった7年前に治療が施されて、また勢いを取り戻したそうです。それに今年は特に花をたくさんつけているそうです。





















奈良の氷室神社は平城遷都にともない春日野に氷池や氷室をつくり、稲作に重要な夏の天候を呪う祭紀を行ったのが始まりだそうです。
生駒山系にも氷室滝や「室池」があり、あちこちの神社近くには「氷室」の地名が残っているように 「氷室」とは夏のための氷を保存するところでしょうね。
ここ奈良の氷室神社は祭紀を行う神社で氷を保存するところとは違ったようです。5月には 「献氷祭」があり、コイやタイを封じ込めた氷柱が神前に供えられるそうです。

枝垂れ桜にはたくさんのめじろが集まっていました





春休みで人もたくさんでした










ソメイヨシノも咲き始めました