京都にある氷河期の植物群落地

京都市北区京都府立植物園から北に少し行くと周囲はおよそ1.5キロメートル、面積はおよそ9ヘクタールで、中央には浮島が存在している池「深泥池(みぞろがいけ)」があります。
看板の説明によると
「市街地に接する場所に位置しているにもかかわらず 現在でも氷河期以来の動植物が生息する貴重な池で、昭和2年(1927年)深泥池水生植物群落として国の天然記念物に指定
とありました。市民団体や地域の方々の環境保護活動により守られて、今でも美しい自然が見られる池です。
今の時期 ミツガシワの白い花が池を覆うと聞いて出かけました(4/18)4月下旬ごろに咲くとありましたが もう花はほとんど終っていました。今年は花が咲くのが早かったようです。
しかし深泥池(みぞろがいけ)は市街地のそばにあるにもかかわらず神秘性を漂わせていました。カルガモの親子が散歩していたり岸ではヒヨドリの子どもたちが鬼ごっこしているかのように遊んでいました。

手前、白い点々はミツガシワの花です




ヨシの根本にまだミツガシワの花がさいていました




ミツガシワ(三槲)はミツガシワ科ミツガシワ属の一属一種の多年草で、北半球の寒冷地に分布し、湿地や浅い水中に生える植物です。
地下茎を横に伸ばして広がる。葉は複葉で3小葉からなる。4月から5月に白い花を総状花序に多数つけるとありました。(ウィキペディアより)
亜寒帯や高山に多いが、京都市の深泥池や東京都練馬区三宝寺池など暖帯の一部にも孤立的に自生している。これらは氷河期の生き残り(残存植物)と考えられるともありました。
ミツガシワの花








深泥池(みぞろがいけ)の神秘は池の三分の一を占める浮島もあります。
池の渕の看板によると14万年も前から存在していたそうです。




いくつかの浮島がみえます。手前ミツガシワ群生




ナガバオモダカ

ナガバオモダカ山野草として、池や湿地に自生している帰化植物です。



深泥池を守るために




池の周囲にはコバノミツバツツジ が彩を添えていました




ミツガシワの花です




カルガモの親子は賑やかでした