富士山より長い噴火の歴史がある乗鞍岳と乗鞍高原

乗鞍高原北アルプスの南端で少し離れたところにあります。
松本市から野麦街道を走ると北アルプスからの水が流れてくるダム(稲核ダム、水殿ダム)があります。そして綺麗な水の流れる梓川に沿ってしばらく走ると梓湖に突き当たります。
この辺りから薄暗いトンネルが続きちょっと緊張する場所ですが、美しい水が流れる梓川を見ると嬉しくなります。その美しい水を湛える梓湖には奈川渡ダムがあります。
さらにトンネルをいくつかくぐる抜けると 上高地方面と乗鞍高原方面との二股道に出ます。どちらに行こうかと逡巡する地点です。
乗鞍高原への道は坂道をどんどんのぼります。1500m以上のところに湿地帯と池があり、平地では咲き終わった黄色いレンギョウとヤマブキと桜の風景の真ん中に白い乗鞍岳が現われます。目の前にどんどんせまってくる乗鞍岳はとても美しい姿でした。

乗鞍岳の朝





乗鞍岳の夕





「乗鞍火山帯」て昔学校で学習した記憶がありますが、この火山帯は富士山よりうんと古くから128万年前から活動していたそうです。北アルプスを形成した「飛騨山脈」のフォッサマグナの山脈が梓川の支流「番所川」に侵食された谷で断続的に128万年前から噴火をしたのです。4万3千年前の噴火のときに流れ出した溶岩によって乗鞍高原の台地が生まれたそうです。このとき流れた溶岩を番所溶岩流と呼ぶそうです。
富士山は数十万年前から噴火が始まり1万4千年前に富士山の形ができたそうです。乗鞍岳の長い噴火の歴史を知りました。
乗鞍高原はシラカンバとダケカンバの林がひろがっていましたが、芽吹く前の木々は幻想的でもありました。
ラカンバとダケカンバの林