原生林の小径

乗鞍高原の谷間には何千年もの間変わらずに森を形成してきた原生林がありました。
大樹に成長した木は森の中から空に突き出し、風雪にあたりその一生を終えます。大木が倒れた場所は空が開け明るくなり、やがて新しい次の世代が生まれます。倒木は彼等の栄養となり、つちになっていきます。自然が長い年月をかけて作り上げてきた森を感じる場所です。
昨年 京都の芦生(あしう)の森 でみた景色がここにもありました。
倒木更新」ですね。

乗鞍高原の倒木更新












イチリンソウ

険しい山道でしたので 小さな可憐な花を森の中で見つけるとすこし嬉しくなりました。



エンレイソウ

赤茶色の花をつけていたものもありました。



原始の森にもネコノメソウが咲いていました。




ハシリドコロ が群生していました。

ハシリドコロは有毒の植物です。毒が強くて狂乱状態になり、走り回るのでハシリドコロの名前が付いたそうです。



オオカメノキ

原生林の谷間のすこし明るいところにガクアジサイに似たオオカメノキが咲いていました。