大阪市大理学部付属植物園で見た<面白い植物たち>
「ユリノキ」は生きた化石といわれています。メタセコイアもセコイアも屋久島のオモテスギも恐竜時代の生き残りだったそうですね。恐竜時代を想像して大きな樹木を見上げると「大木」が偉く見えてきます。
市大植物園ではほかにも珍しい樹木がたくさんありました。なにしろここは樹林型植物園ですからね・・・・園の方によると「今頃流行らない地味な植物園」だそうですが・・
ここは昭和16年に「満蒙開拓団」として移住する人たちの訓練施設「大阪市興亜拓殖訓練道場」として開設され、
昭和20年9月(終戦後)農事指導を行う「大阪市立農事練習所」になり、
昭和25年 大阪市立大学に移管され、理工学部附属植物園に、昭和34年に 理工学部分離に伴い、理学部附属植物園になったという歴史があるところです。
今でも見せるための植物園というより、絶滅を危惧される植物たちの保護に向けた研究するところといった部分が強いようです。それで「地味な植物園」ということになるのでしょうね。
植物園入り口を少し歩くと甘い香りが漂ってきます。バナナのような香りです。
モクレン科のカラタネオガタマの木が並んでいました。花をかぐとバナナの香りです。
「ユリノキ」の花よりもさらに小さい花です。神社にあるオガタマの木の仲間です。ユリノキのような大木にはならないようです。
朴の木もモクレン科です。花はほとんど終っていて(5/20)ひとつだけ高いところに残っていました。
左はホウノキの葉、右はトチノキの葉です。よく似ていますね。
ホウノキの葉は8枚の葉がかたまっています。トチノキは1枚です。トチノキの葉は複葉といって 7枚の塊が1枚の葉だそうです。
手のひらの形をしているので掌状複葉だそうです。
バラ科のサンショウバラの花です。山椒の葉にそっくりな葉でした。
マンサク科のイスノキには 果物のような大きなムシコブがたくさんついていました。
イスノキコムネアブラムシの寄生では葉の面に多数の小型の突起状の虫こぶができたり、イスオオムネアブラムシの寄生によっては丸く大きく膨らんだ虫こぶができたりするそうです。
しかし、アブラムシの寄生で木が枯れることはないそうです。乗鞍高原でみたヤドリギとよく似ていますね。
我が家の小さい庭にもトランペット、アマリリス、ナスタチウム、カーラー、スモークツリーの花、リシマキア、オーニソガラム、カモミール、ヒペリカム、ゼラニウムなどなど・・・所狭しと咲いています。毎日の水やりはたいへんですが元気と安らぎをもらっています。