ほたるの思い出話

今年もほたるの飛ぶ季節になりました。私が日下のほたると出会って10年経ちました。
ほたるの環境もどんどん変化していきました。ほたるの住処も少なくなってきました。
それでも「ほたるを育てる活動」をされている方たちによって 毎年ほたるはその仄かな輝きをみせてくれています。
今年も生駒西麓でほたるの瞬くひかりをみることができました。





この写真のところに小川が流れています。今晩(6月2日)、この場所にゲンジボタルが10匹ほど飛んでいました。

この写真の景色は牧歌的ですが こんな牧歌的な景色がみられるのは 日下ではもうここだけかもしれません。
田んぼがなくなって ため池が埋め立てられて 家が建ち並び この写真の景色は特別な場所になりましたね。
そして この近くに流れているほたるの川の隣のため池が埋め立てられました。「天子が池」でした。
カワセミがやってきました。とんぼがたくさんいました。孔舎衙中学校の生徒さんたちと生き物調査をしたところです。
http://ikoma.web.infoseek.co.jp/tyugaku9.html

昨年の6月2日のブログに この池の写真を載せています。
http://d.hatena.ne.jp/ikomanokaze/20080602
アジサイが咲いていましたね。

30年以上も忘れていた輝きを日下で見つけたときの喜びはとても大きくて、私はその輝きの虜になりました。
そして その輝きは長い間忘れていたものを あれもこれもと 思い出させてくれました。
そのころは 生駒西麓のいろんなところでほたるを見ることができました。
昼の散歩も楽しかったですが 夜の散歩もワクワクするものでした。
小さな冒険旅行みたいに生駒西麓のあちこちをよく歩き回りました。
曲がりくねった細い道はため池にぶつかったり、田んぼにぶつかったり 川にぶつかったり 珍しくて面白くて
スキップしながら鼻歌歌いながら童心にかえった日々でした。

魔法はいつかとけるものなのでしょうね。
それとも私の想像力は現実をカバーするほどの力がなかったのかもしれません。
いやいや ひとときでも夢の世界を旅することができた幸せを感謝すべきなのでしょう。
今 私はレンズの中の魔法を楽しんでいます。
レンズはたくさんの光を屈折させて 魔法の世界をみせてくれます。

今晩は ほんの少しだけオセンチです。
今晩のほたるの輝きは 失ったものを思い出させて ほんのちょっぴりオセンチにしました。
今晩であったほたるはゲンジボタルでした。ゲンジボタルを育てている方たちのほたるなのでしょうね。
ヘイケボタルも孔舎衙東小学校のビオトープで育っているそうです。

ほたるの川です












赤い頭の模様がくっついたゲンジボタルです。

ヘイケボタルは離れています。昨年の6/2のブログに違いを載せています

http://d.hatena.ne.jp/ikomanokaze/20080602







今年消えた天子が池です。