関西のなかでは大峰山系に次ぐ原生林が残っている「芦生の森」

2008年11月30日(日) 午後9時〜9時49分 NHK総合テレビで「雨の物語 〜大台ケ原 日本一の大雨を撮る〜」が放映されましたが、東京に出かけていて観ることができず、最近になって再放送を観ました。
それは、日本でも最も雨の降る場所として知られている 奈良県三重県の境にある大台ヶ原の大雨が作り出す自然の営みを、最新の撮影技術を駆使し、一年に渡って記録したものです。
屋久と並び日本で最も雨の多い場所として知られている大台ケ原は 年間降水量は平均的な都市のおよそ4倍にあたる5000ミリで、たった一日で東京の一年分に相当する雨が降ったこともあるそうです。 
これまで肉眼では見ることができなかった雨の姿を捉え、雲の中で、雨が生まれる瞬間や、きらめきながら落ちていく雨粒の不思議な形など神秘的な雨の世界が美しくが描かれていました。雨が降ったときにだけ現れる巨大な湖の映像にも驚きました。
ある晴れた日、何もない原っぱに地下から水が湧き出て湖が生まれるのです。そしてその湖もまた消えてもとの原っぱになるのですから、森の保水力の大きさを知りました。

関西では大峰山系に次ぐ原生林を持つのが芦生の森です。 京都府京都北部の低山地帯にもかかわらず、人の手がまったく付けられていない原生林があることは奇跡的なことだそうです。4200haもの広い面積の原生林を残せたのは、大正10年以来京都大学の演習林として保存されてきたからなのでしょう。
この太古のにおいが残る森に昨年に続いて今年も入ることができて感激しました。

京都大学フィールド科学教育研究センター森林ステーション 芦生研究林

入林許可申請を提出し決められた約束事を守ることを条件に、一般の方たちにも開放されています。




芦生の森の中には由良川の源流があり、あちこちに水がながれています。昨年同様下谷のオオカツラに会いに行きました。



芦生の森の神様「オオカツラ

胸高直径340cm
樹高3850cm(38.5m) 樹冠30.5m×25.5m
カツラの木は枝が箒状に斜上し、独特な樹形をしていて、新緑の葉も美しく 秋の黄葉も見事です。
芦生の森全体が水で潤っていて どの木も苔むしていて寄生する植物も多く寄生する木と一体になっている姿は神々しくさえありました。























由良川の源流、下谷の小川です。











森のカエル ヒキガエルがいました

小川の小石と同じ色なのでよくみないと見えません。保護色ですね。



下谷一帯にトリカブトが繁っていました。それとバイケイソウ
トリカブトは毒性が強い植物ですが ユリ科に属する多年草高山植物バイケイソウも毒性が強い植物です。

右側に並んでいるのがバイケイソウ




キンポウゲ科多年草トリカブト