今年も生駒西麓の原始蓮が咲きました!

「原始蓮」って生駒西麓がふるさとだったんですね!
生駒西麓に越して10年経ちます。ここに越してから夏になると 日下のほたると日下の原始蓮をみるのが慣わしみたいになりました。
越したころには家の窓から蓮畑が見えました。広い畑ですが花は少なく緑の大きな葉っぱばかりが繁っていました。
食用のレンコンの蓮は花が小さく、観賞用の蓮は花が大きいことも知らなくて どの蓮にもレンコンがつきものぐらいに思っていました。

しかも古代蓮と原始蓮と大賀蓮のちがいがわからなくて同じものだと思っていました。
ところが、「原始蓮」というのは 生駒西麓に自生していたものを大賀一郎博士が「原始的な蓮である」と言ったことから名前が「原始蓮」になったのですね。
「原始蓮」も「古代蓮」のひとつということです。
今 あちこちにある「原始蓮」は生駒西麓の蓮から譲り受けたものと明記されています。京都府立植物園や遠く埼玉県行田市「古代蓮の里」鳥取県の大山の麓「伯耆古代の丘公園・古代ハスの園」でも原始蓮が生駒西麓の善根寺から譲られたものと説明がありますね。現在大阪府の天然記念物に指定されています。
原始蓮は古来より日本にあった蓮です。東大阪市善根寺町に自生していたものを、蓮研究で高名な大賀一郎博士が昭和11年に鑑定して「原始ハス」と命名しました。」

古事記にも読まれているほどですから 古くからこの花が愛でられていたようです。
私のHPに古い記録ですが 載せています。
http://ikoma.web.infoseek.co.jp/kodaihasu/kodaitop.html

朝日新聞には善根寺の稲田さんの蓮が咲いた記事が載っています。

私も毎年原始蓮をとりあげています。今までは7月にはいってからが見ごろでした。年々花がはやく咲くようになり、今年は7月にはいると見ごろは過ぎたような気さえします。
これも天候のせいでしょうか?
蓮は三日の命とも4日の命とも言われます。
一日目は日の出とともに三分咲き、十時ごろには閉じてしまい、
二日目は昼ごろまで八分か九分咲き、
三日目は満開になるが、夕方になると咲いたまま花びらが一枚ずつ散っていくそうです。
「原始蓮」は花弁数25枚前後で一重咲きで花が大きいです。花の色は桃色ですが、だんだん薄くなっていきます。花弁基部の近くは白くなります。

三日目のお昼前ごろです(曇りの日)







4日目の朝6時ぐらいです。昨日の花が散らずに残っていました




1日目の日の出のとき(5時45分)ここまで開いて 後は閉じてツボミのようになります。




2日目の花です




手前が2日目、奥が1日目の花です。その向こうに明日開こうとする花が見えます




ほとんど白くなった蓮の花弁




一片の花弁が・・・




左に朝日が見えます。生駒山から遅い朝日が昇ります




1日目、2日目、3日目、4日目、それぞれの蓮の美しさ








生駒西麓・日下で原始蓮を育てておられる井上邸と蓮です。