奈良の山里にひろがる白い景色・笠のそば畑

9月22日から  アメリカ旅行記 を 長々と10回まで続けてきました。お付き合いいただきありがとうございます。
いつまでも終りそうもない報告をしている間に、季節はどんどん進んでいきます。ここらで少しアメリカ報告を中断して、奈良の里山の秋を紹介したいと思います。

アメリカから帰国して すぐに奈良の秋をみたいと奈良の山里へ出かけてきました。黄金の稲穂が眩しく輝いていました。コスモスもきれいでした。

私が出かけた道はいつものコースで、二上山に向かって走る南阪奈道路です。平成の竹内街道を越えると大和三山が朝靄に浮かんでくる道です。何度みても心躍る風景です。

神々しい三輪山が見えてきました。三輪そうめんをつくっているところが点在していている「三輪そうめんの里」を通って、三輪山を流れる纏向川(まきむくがわ)沿い坂道を上ったところに笠山荒神社あります。途中のくねくね道は狭いところがあって緊張する道でした。朝日がまともに顔にあたり恐くて車を止める時もありました。対向車がくるのが心配でした。行きの上り道は朝早いこともあって対向車にあわずやれややれと胸をなで下ろしました。
なんとか笠山荒神に着きました。
神社周辺からも蕎麦畑がみえます。このあたりは奈良県桜井市という地域だそうです。

案内板もないし人もいないのでここがそばの畑かな?・・・と車をとめて写真を撮っていますと、男の方がこられ「ここがそばの里ですか?」と聞かれました。
「私もよくわからないのですが・・・・」
「今朝の産経新聞をみてきたのですが」と男の人。
こことは違うような様子です。やっと地元の人の車をみつけました。もう少し北にのぼっていくといいそうです。
教わった場所に行くと 一面の白い景色がひろがっています。私が想像していたより広いそば畑です。もうたくさんの人が写真を撮っておられました。













よく見ると 赤くなっているのは種です。蕎麦の実です。



















右を向いても左を向いても一面の白です。
ここは奈良の山の中の盆地です。少し高台にあるので夏でもすずしいそうです。そばに適した気候だとか・・・
荒神そば」として定着しつつあると聞きました。奈良の桜井の下のほうの里はそうめんの産地として有名ですから、今度は山のほうの里はそばの産地として知られるようにしていこうということでしょうね。年々そばをつくる面積が広がっているそうです。
のどかな山里の向こうにも山並みが続いています




















帰り道、これからそばの花を見るための車がどんどんのぼってきました。すれ違いがたいへんでした。
「行きはよいよい 帰りは恐い!」のわらべ歌のようでした。
「うしろの正面だ〜れ!」