富士山 の名前の由来と日本中の富士山の数

富士山は標高3,776m、日本で一番高い山で、形はきれいな円錐形をしていて広い裾野を抱き、その姿は昔から歌に詠まれているほどです。日本の象徴的存在の山です


富士山の名前の由来
を調べてみました。

1)「竹取物語」で、かぐや姫から不老不死の薬を授けられた帝が、家臣に命じて不老不死の薬を駿河国にある天に一番近い日本で一番高い山の山頂で焼くという描写があるそうです 。 「以来、その山のことを“不死の山”(ふじの山) と呼ぶようになった」という説。

2)アイヌ語で火の山を指す「ふんち」「ぷ し」、朝鮮語で火を意味する「ぷっと」「ぷる」、
 マレー語の素晴らしいを指す「ぷし」、古代日本語で斜面や垂れ下がりを指す
  「ふじ」、 おわんを伏せる「ふ せ」などからきた呼び名であるという説。

3)鎌倉時代以降に表記が転じて「富士」となった。これは「士が富む」として武士好みの表記であったという説。
まだまだ いろんな説があるようです。

富士山は、古文献では不二山もしくは不尽山と表記されているそうです。その表記からも想像できる由来があるでしょうね。

日本中の富士山の数

江戸時代から明治時代にかけて全国にご当地富士が作られたそうですが、 静岡県富士市のHP をみてそのご当地富士の多いことに驚きました。
北海道だけでも 15の富士山があるのですね。
蝦夷富士(えぞふじ)・えぞ富士  正式名称:羊蹄山(ようていざん)はよく知っています。

東北では30の富士山が並んでいました。
津軽富士(つがるふじ)正式名称:岩木山(いわきさん)はわかります。

関東では正真正銘の富士山をご当地の呼び方で呼んでいました。
日光富士(にっこうふじ)正式名称:男体山(なんたいさん)も富士山だったのですね。

中部では70もの富士山がありました。
信濃富士(しなのふじ)正式名称:黒姫山(くろひめやま)

近畿では57の富士山がありました。
近江富士(おうみふじ)は 正式名称:三上山(みかみやま)なのですね。正式名を知らなくて「近江富士」と覚えていました。


中国地方では 我がふるさと伯耆富士(ほうきふじ)正式名称:大山(だいせん)をはじめ、43もの富士山です。

四国は 讃岐富士(さぬきふじ)正式名称:飯野山(いいのやま)をはじめ17の富士山。

九州は筑紫富士(ちくしふじ)正式名称:可也山(かやさん) など32の富士山です。

日本の象徴「富士山」に対する思い入れの強さを感じますね。