大阪の紅葉の名所・観心寺

京都・奈良の紅葉見物をしたあと、大阪はどこの紅葉を見物しようかと思いました。
いろいろ候補をあげてみたものの やはり気になるのは南河内観心寺の紅葉です。

11年前に生駒西麓に越してから “ちょっと出かける”となると 我が家から外環状線国道170号線)で南へ南へ走るコースがお決まりです。
羽曳野市藤井寺市を通るとき緑の小山がたくさん並んでいるのが見えます。天皇陵などの古墳群です。富田林市に入ると視界が開けて葛城金剛山系が美しく感じます。そこからさらに南へ進むと河内長野市です。
河内長野市には古刹の金剛寺観心寺延命寺があります。この三古刹とも紅葉の名所として知られています。

観心寺
山号檜尾山(ひのおさん)と号し、高野山真言宗の遺跡本山(ゆいせきほんざん)です。

奈良時代役行者役小角(えんのおづぬ)が修行の道場として草創し、雲心寺と称したことが始まりだそうです。

平安時代827年、弘法大師が北斗七星を当地に勧請し、寺号を観心寺と改め、如意輪観音を造立したと伝えられています。そのご弘法大師の弟子の実恵(じちえ)によって伽藍などが整備されたそうです。

中世になると多くの子院を有する大寺院になり、そのひとつ中院は楠正成一族の菩提寺で、正成が幼少の頃、この寺の滝覚坊(りゅうかくぼう)に師事したと伝えられています。
天平14年(1358年)には後村上天皇がこの寺を行在所(あんざいしょ)としたそうです。 
観心寺には後村上天皇檜尾陵があります。寺に天皇陵があるのは珍しいそうです。

11月20日 観心寺の紅葉













後村上天皇御旧跡の周りの紅葉







国宝 金堂 

大阪府下最古の建造物です。室町時代に建立。本尊の如意輪観音像も国宝です。







建掛塔

楠正成が三重塔建立予定でしたが、湊川で討ち死にしたため、建て掛け途中の塔として大切に保存されています。
重要文化財です。











恩賜講堂

登録有形文化財の恩賜講堂は、昭和3年昭和天皇即位の大礼のために 京都御苑に臨時施設としてつくられたものを 宮内庁より下賜され、京都から長野駅まで鉄道ではこび、そのあとては牛車と人力でこの寺に運ばれてきたそうです。中にはシャンデリア3基吊り下げられています。