初冬の公園の眩しい光の下で・・・服部緑地

今日(12月8日)も外の風は少し冷たくて「冬が来た」ことを実感します。
しかし部屋に差し込む日の光は暖かくて輝いています。そんな光をみるとカメラをもって出かけたくなります。珍しく思い出したのが「服部緑地」でした。
服部緑地」は豊中市にあります。私が大阪で暮らす出発点になったのが豊中市でした。
豊中の小学校教諭として赴任し、ここで結婚し、長女が誕生し退職するまで4年間暮らしたところです。学校の遠足で、休日の散歩で出かけた思い出の場所です。
昔の場所を思い出したのは NHK総合「SONGS」の再放送を観たことも少し影響しています。財津和夫さんが小田和正さんに依頼してできた「手紙にかえて」の歌を聴いたとき、私の中の「時の流れと」「心の変化」を感じました。

長田弘さんの詩の一部を思いました。

< さりげないもの。
  さりげない孤独。さりげない持続
  くつろぐこと。くつろぎをたもつこと
  そして自分自身と言葉を交わすこと
  一人の人間の中には、すべての人間がいる
 >




タイワンフウノキ

服部緑地公園北門に入ると 左の一角だけが赤く染まっていました。タイワンフウノキの林です。タイワンフウノキの紅葉は赤でもなく黄色でもなくピンクが少し混ざったような柔らかい色の集まりです。数本の大木が天に向かって腕を広げているようです。







かつて子供たちと駆け回った場所は記憶とは変わっていました。
それでも この場所で語った夢の話を思い出しました。
ここで もう夢を語ることはないのでしょうか。
異国で暮らす息子のことを思いました。
ここで もう彼と手を繋いで歩くことはないでしょうか。

ナンキンハゼの実と葉




アラカシの大木

木の下にはドングリはいっぱい落ちていました。



葦の穂が光を浴びて








服部緑地には池がたくさんあります。野鳥もたくさんいました。
うづわ池、新宮池、山ケ池、中池、菰ケ池(こもがいけ)中池、若竹池・・・小さい池がまだまだあります。
山ケ池

枯れたハスの葉の間から鴨やカイツブリが顔出します。







フラワー通り




西中央広場のタイワンフウノキ
















ひらたけ 

晩秋ブナの枯れ木などに発生する見事な大きさの天然ひらたけは味も格別です。



円形花壇ではバラが咲いています




背高のっぽの皇帝ダリア




晩秋の公園は光で輝きながらも哀愁を帯びた空気が流れているようです。