大阪で2番目に高い岩湧山の中腹にある岩湧寺

岩湧山は 大阪府河内長野市にある標高897.7m の山です。
頂上付近は8haのススキの草原が広がっています。
5年前に岩湧山にのぼった時は滝畑ダムからダイヤンモンドトレールと呼ばれる杉木立の中を歩いてのぼりましたが、かなりきつくてたいへんでした。
その時のFLASH作品ですが、音が大きいです。お時間がある時に覗いていただければ幸いです。

岩湧山のススキ

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今回はススキではなく岩湧山の中腹にある岩湧寺にでかけました。
岩湧寺は、創建は大宝年間(701年〜703年)、後に文武天皇勅願寺に定められ、桃山時代豊臣氏の庇護を受けた(Wikipediaより)
とあるように長い歴史があるお寺です。
多宝塔は天文年間頃に建てられ国の重要文化財で、多宝塔の本尊大日如来像も国の重要文化財です。
そして 今回岩湧寺を訪れた目的である秋海棠(シュウカイドウ)の花は 岩湧寺の周辺で群生していました。こんなに群生して咲く秋海棠をみたのは初めてでした。岩湧寺に続く山道のあちらこちらにも秋海棠が咲いていました。途中「行者の滝」「千手の滝」「不動の滝」が流れていて木立の中の道は涼しくて気持ちがよい風が流れていました。
「雨乞い地蔵尊」の横に水飲み場があり、とても冷たい水はやさしい水でした。
「いにしえの道」にはいるとトチの大木、ホウの大木があり、トチの実が落ちていました。いにしえの道は石畳の道です。その両脇の斜面全体が可愛いピンクの花に覆われていました。






















岩湧寺境内の中もシュウカイドウがいっぱいです





岩湧寺本堂





国の重要文化財 多宝塔







「雨に濡れたる秋海棠の花」とは憂いを秘めた美女のことだそうです。
秋海棠(シュウカイドウ)はベゴニアの仲間の多年草。日本には寛永年間(1624〜1644)後期に中国からはいってきたものです。
ベゴニアの仲間の中でも耐寒性が強く日本の冬にも戸外に越冬できるので野生化したものがあちらこちらでみられますが、岩湧寺一帯は子の花に適したところだったようです。
岩湧寺の秋海棠もかつて人為的に植えられたものが野生化したものということです。

樹齢380年の杉の切り株の間からも秋海棠が咲いています





雄花と雌花が同じ株に咲きます。三角形の子房つくのが めばなです。