奈良県の東にある山添村の春

4月16日(土)山添村に行ってみよう!」ということになりました。私も初めての土地であり、山間部にあるダムの村ということで興味がありました。
生駒山を越えて、奈良公園を横切って、東紀寺3丁目を東へ走る県道80号線を走れば山添村につながるということです。
太安麻呂の墓、光仁天皇陵の近くを通りすぎると水間トンネルがあります。この水間トンネルができて距離が短縮されただけでなく、狭いくねくね道を通らなくてもよくなり、ずいぶん走りやすくなったということです。
途中に見る高円山、白豪寺あたりは薄桃色に染まり、ミツバツツジが山に彩りを添えている景色を眺めながらの移動は快適でした。
水間トンネルを潜り抜けるとくねくね道がしばらく続きますが、桜のトンネルの華やかさに気持ちが弾みます。

奈良市内から車で約40分のところにある大和高原に山添村はあります。かなり上ってきたのでしょうね。少し肌寒く感じました。
棚田が並ぶのどかな山里は道路わきにも川沿いにも桜が満開で見物人がいないのが勿体ないようにも感じました。
山添村は月ヶ瀬村と都祁村(つげむら)に隣接し、剣術の柳生流で有名な柳生の里もすぐ近くです。
桜の並木道から川にかかる橋がみえてきました。

布目橋からの景色

川岸の桜がきれいでしたので、車を止めて見物することにしました。布目川と布目ダムをつなぐ布目橋でした。







布目橋から見える巨石

橋の中ほどから下をのぞくと何やら祀ってあるようです。降りてみると、山添村指定史跡と山添村指定文化財が並んでいました。
指定史跡には天王の森(牛頭天王祭祀)とありました。
「一種の巨岩崇拝と考えられ、山頂の巨岩群に牛頭天王を勧請したので天王の森と呼ばれ、古くから神聖禁忌の地である。
布目川の中にある水神の森(水神祭祀)とあわせて、近在の信仰を集めている。」と説明書きがたっていました。



生駒山系にも巨岩崇拝の場所がいくつかありますが、山添村も巨石・巨岩の宝庫だそうです。
 生駒山系磐船神社  http://d.hatena.ne.jp/ikomanokaze/20070604

右端の地蔵さんが指定文化財の「首切り地蔵です。江戸時代のもので首のところが折れているところから首切り地蔵と呼ばれるようになったとか・・・

満開の桜に囲まれた布目ダムを少し見学してみることにしました



















川岸に雪のように花弁が集まっていました




風で川面が揺れてできる模様




布目ダムは魚の釣り場としても人気の場所です

川岸には魚の供養塔もありました。釣りを楽しむ人の姿もありました。




山添村の真ん中に神野山(こうのやま)があります。神野山はその名の通り「神の山」として信仰されてきました。霊山としての様々な跡が残っています。
神野山の山頂から黒々とした大きな岩が川のように流れ落ちている鍋倉渓(なべくらけい)は水のない石の川です。
神野山は標高618.8mですが、大和高原にある山添村はもともと高地にあるので実質的に登山道口から山頂までの比高差は100〜150m程しかありません。
神野山からの景色








神野山もツツジの名所ですが、昨年出かけたツツジの山葛城山金剛山もここから見えるということです。国の重要文化財にしてされている神野寺は神野山の頂上近くにあります。
展望台、森林科学館、木工館、羊毛館などがそろっていてフォレストパークとよばれていました。その中にある「めえめえ牧場」をたずねました。
「めえめえ牧場」からは 名前のとおり「めえめえ」と声をそろえて響いてきます。2月は出産ラッシュだったようで たくさんの可愛い子羊が牧場を駆け回ってめえめえとないていました。大人の羊も同じように「めえめえ」とないていました。












「めえめえ牧場」も桜とコブシが満開でした