大阪に咲いた夏の花たち

 「ikomanokazeの日記」の更新をさぼっている間に夏が終わりそうな気配です。1昨日(20日)から雨が降り気温が下がってきました。関東地方では肌寒いほどだということです。関西は湿度が高くて秋の気候とは言えませんが、それでも気温はかなり下がりました。
 そこで大慌てで 夏の花を紹介しようと思います。
夏の花の最初は「ササユリ」です。
「ササユリは西の花、ヤマユリは東の花」という説明を聞いたことがあります。ササユリは本州中部から九州に分布する多年草で、近年減少が心配されている花です。園芸化はむずかしいということです。
ヤマユリは北海道と関東地方、そして北陸地方を除く近畿地方以北の山地に咲く花です。花が大きくて、風貌も豪華で華麗であることから、「ユリの王様」と呼ばれます。
ササユリは6月の梅雨のに、うつむき加減に林の中に咲く花です。山笹が茂る斜面に咲いていて葉が笹に似ていることからササユリと名付けられました。
昨年は 大神神社のササユリ園 にでかけてきました。大神神社主祭神である大物主大神の御子、媛蹈鞴五十鈴姫命 (ひめたたら いすずひめのみこと)は、三輪山を流れる狭井(さくい)川のほとりに住んでいたそうです。そこはササユリが咲くところだったとか・・・・。
奈良市にある大神神社の摂社「率川(いさがわ)神社」には、媛蹈鞴五十鈴姫命が主祭神として祭られ、率川神社三枝祭(いさがわじんじゃ・さいくさのまつり)には大神神社のササユリが飾られます。

梅雨に咲くササユリ





















7月の末に河内長野の山に咲いていたヤマユリ

少し枯れかけていましたので、「百合の王様」らしくありませんが、遠くまで甘い香りが漂ってきました。




オニユリ

「ササユリ」の花が終わる頃には本格的な夏がやってきます。夏の暑さに負けないユリの花はオニユリです。名前の由来は、鬼のように大きいという説と、花の姿が鬼のように見えるという説があります。ササユリと違って丈夫で繁殖力が強いようです。
















カノコユリ

別名、ドヨウユリ(土用百合)とか タナバタユリ(七夕百合)と呼ばれるのは 暑い夏の真っ盛りに咲くからです。
可愛い花なので観賞用としても人気があります。