曽爾高原(そにこうげん)のススキの原
10月19日(水)奈良県の東北端、三重県境に接する村・曽爾村にでかけました。
曽爾村は村の大半が山地で、室生火山群に属しているため、岩肌もあらわな鎧岳、兜岳、屏風岩などの珍しい柱状節理の美しい景観が楽しめます。これらの岩は曽爾三山と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。
大阪・藤井寺から名阪を走り、針インターで下りて「道の駅 針テラス」で休憩したあと、国道369号を南へ向かいました。曽爾村役場をすぎるとすぐに曽爾三山が見えました。
鎧岳(894m)は別称 雄岳で、天を摩する鎧のような岩山というところから名付けられる。
兜岳(920m)は別称 雌岳で、鍬型の兜のような山容から名付けられる。
屏風岩(868m)は屏風を立てたように屹立しているところから名付けられる。
幅2km、鋸の刃のように鋭くそびえ、垂直に柱状節理の岸壁が200mの断崖をなしています。
真正面にみえるのは 日本300名山のひとつ倶留尊山(くろそやま)1038m
平坦地の標高は約700メートル、面積は約38ヘクタール。入口近くに「お亀池」という湿地帯があります。お亀池は池という名前ですが水はほとんどなく湿地帯になっていて柵で囲まれています。
「倭武皇子(やまとたけるのみこ)が宇陀の阿貴山に猟に行った時、木の枝を折るとその木汁で手が黒く染まり、その汁を集めて持ち物に塗ると美しく染まったので、曽爾の郷に漆部造(ぬるべのみやつこ)置きました。これが日本の漆塗り始まりとなったそうです。」漆部の人々が曽爾川一帯住んでいたと言われています。
曽爾高原には国立少年自然の家があり、星の観察、自然観察、料理、野外活動など体験できる施設があります。私が出かけたとき生駒小学校5年生4クラスの元気な児童がきていました。