暗峠(くらがりとうげ)

 生駒山(いこまやま・いこまさん)は、奈良県生駒市大阪府東大阪市との県境にある標高642mの山です。
大阪側から生駒山に登るルートはたくさんあり、いつもハイキングの人たちで賑わっています。大阪側から登るルートは急斜面が多く健脚向きです。
 この時期 生駒山にある「府民の森ぬかた園地」は紫陽花が咲き始めています。1,500メートルも続く「あじさいプロムナード」は圧巻です。約25,000 株30品種以上のあじさいが咲き、府内随一の規模を誇るあじさい園です。
あじさい園には生駒山麓の枚岡公園からの登るコースと、生駒山頂から下る近道があります。私はいつも生駒山頂から下る近道コースの楽な道を選んでいます。
 暗峠(くらがりとうげ)へいくには大阪側(東大阪)にある枚岡公園近くを通って急斜面の狭い道があります。この狭い道は国道308号線です。
昔からの生駒越えの道として利用されていた道ですが、あまりの急斜面を車で通るには、なれない人はひっくり返るような怖い道と言われます。その道の頂上近くに石畳が残る暗峠(くらがりとうげ)があります。
 暗峠は「日本の道百選」に選定された峠道で、江戸期には大阪から奈良の古社巡りや伊勢参りへ向かう人が多く、旅篭や茶店が軒を連ね大いに賑わったらしいです。
奈良時代から往来に使われたということですので、昔の人は足腰が強かったのでしょうね。

 5月21日 生駒山麓公園で金環日食観察の後、暗峠生駒山の南東側の丘陵にある西畑の棚田の場所に車で案内してもらいました。
Wikipediaには、『「暗がり」の名称の起源は、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来している。 また、「鞍借り」、「鞍換へ」あるいは「椋ケ嶺峠」といったものが訛って「暗がり」となったとする異説もある。上方落語の枕では、「あまりに険しいので馬の鞍がひっくり返ることから、鞍返り峠と言われるようになった」と語られている。』とありました。
江戸時代に郡山藩により敷設された石畳が一部残っています。

石畳の道







一軒だけお店があり、ここでコーヒーを飲んだら 小さな蕎麦せんべいがついていました。美味しかったので おみやげに買って帰りました。
県境の標識」右上の標識には「大阪府東大阪市










上の「県境の標識」を裏から見ると 「奈良県生駒市」と明記