京都・三室戸寺の紫陽花
梅雨入りしたばかりなのに、今年は早くも台風がやってきました。台風4号は19日P.M.5時過ぎに和歌山県の南部に上陸し、伊勢湾にぬけて愛知県に再上陸し北東に進み、各地に被害をもたらしました。6月に台風がやってくるのは珍しく、8年ぶりだそうです。続いて台風5号も日本列島に近付いているとか・・・
自然災害が多かった昨年のことを思い出して心配になります。
梅雨の合間に散歩するとあちらこちらの家の垣根から可愛らしい紫陽花が顔出しています。我が家も青のガクアジサイとピンクのヒメアジサイが満開です。
6月13日(水)、京都の三室戸寺の紫陽花をみてきました。咲き始めたばかりで青色の紫陽花がほとんどでしたが、杉木立の間をびっしり埋めるように咲く青い紫陽花は 三室戸寺独特の雰囲気を醸し出しています。ここは、春のツツジとシャクナゲ、夏の蓮の花など、花の寺として人気の寺です。
色は発色に影響する補助色素や、土壌のpHなどによって、開花から様々に色が変化するので、「七変化」とよばれますが、柔らかい色が多いですね。
花のつき方はガクブチ咲きとテマリ咲きの二つに分けられます。
ガクブチ咲きは装飾花(花にみえるところ)が外側に輪のように並び、内側が両生花のもの。ガクアジサイにも、ガクブチ咲きだけでなく、テマリ咲きもあります。
テマリ咲きの紫陽花は全体が装飾花ですから、ガクブチ咲きのものと違ってめしべやおしべもありません。
約1200年前(宝亀元年)、光仁天皇の勅願により、千手観音菩薩を御本尊として創建されました。今の本堂はおよそ180年前(文化2年)に建立されたものです。
三室戸寺には「狛牛」「狛兎」の像がありますが、「宇賀神」と書かれた像をたくさんの人が撫でておられました。「狛蛇」の像で、財運(金運)・良運がつくとの説明がありました。