奈良・お房観音 の「風鈴まつり」

 奈良の橿原市にある「お房観音」ですが、正式名は高野山真言宗別格本山観音寺です。
本尊である十一面観音は、身体に健康を授ける観音さまですが、このごろでは厄除け、子授け、長寿とぼけ封じのお寺としても知られているそうです。
 藤原京跡の近くにあり、もとは大きな池があったところだったそうです。
 お寺の起源について こんなお話がありました。
< 江戸時代には この辺りは大きな池があり、ある日、土地の娘「おふさ」さんが池のほとりを歩いていると、観音さまが現れ、それ以来おふささんは観音さまを奉ってこられました。その後 おふささんが奉ってこられた観音さまは「お房観音」とよばれるようになった>そうです。
春と秋のバラまつりのときに 訪れたことがありますが、「風鈴まつり」は初めてです。
 8月22日に訪れると 境内いっぱいに色とりどり 素材も形もさまざまな風鈴がつられ、軽やかな音が流れていました。特に本堂前につられた風鈴の数と彩りは圧巻でした。
日本全国の風鈴が売られていました。お参りした人が気に入った風鈴に願いごとを書いてつるされるようです。
 暑い夏を無事に乗り切ることができるようにと始められたのが「風鈴まつり」ということで、2003年から始まったこの催しは、今や大和の夏の風物詩として知られるようになり、各地からたくさんの人が訪れるということでした。

本堂前の天井に吊られた風鈴

















境内にはバラやテッセンや百日紅の花が咲いていました。

























丸い風鈴はフィッシュアイレンズの世界を映していました












青空の下、みんなの願い事と一緒に風鈴の音がコロコロ鳴っていました