大阪・山寺の紅葉その(1)亀宝山西恩寺
11月21日、大阪は近頃では珍しいほどのいいお天気でした。お弁当をたくさん作って紅葉狩りです。と言っても、南河内の道の駅での野菜の買い出しを兼ねています。
漬物用の赤カブ、白菜とジャム用のイチジクを買って、さぁ、いよいよ紅葉見物ということになりました。
このあたりは金剛山の麓にできた里です。今でも豊かな自然が残っています。大阪唯一の村の千早赤阪村とお隣の河内長野市は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将 楠正成生誕の地ですので、楠公ゆかりの場所が点在しています。
紅葉の名所として名高いところは 河内長野市の観心寺と延命寺と金剛寺があります。
この三寺を廻ろうと計画していましたが、途中道路工事のためう回路することになりました。
銀杏やカエデで色づいた木々の下を走るだけで、うきうきする秋の道が続きました。すると突然、燃えるような赤に囲まれたお寺が現われました。「亀宝山西恩寺」とありました。
素晴らしい紅葉のお寺なのに 訪れる人もほとんどいないと思われます。今日のような晴天の時は京都や奈良のお寺はさぞやたいへんな人で混雑しているのでしょう!そんな日に、私はもったいないような錦秋を独り占めです。山の中にぽつんと建つ西恩寺に出会ったのが不思議でもありありがたい秋のご褒美でもあるような気持ちになりました。
この寺は昔は寄宝山西恩寺とよばれていたそうです。今は亀宝山西恩寺となり、阿弥陀三尊を本尊とする融通念仏宗の寺ということでした。