生駒山西麓 旧河澄家のかやの木は推定樹齢500年の大木です。

 生駒山西麓の日下の地には上田秋成を慕った河内の文化人が多く集まって、文芸サロンなるものがあったと言われています。
 旧河澄家もその一つです。古くから曽我丹波守(日下村の領主・大坂西町奉行)や生駒山人(森文雄)とつながりの深い旧家でした。市指定の建物は市に寄贈され、一般公開されています。
 その河澄家に幹周約5m、推定樹齢500年のかやの木があります。
4月から5月に花が咲き、秋になると実がなります。実は食用や油として利用されていたそうです。
緑のかやの実はオリーブの実のようです。緑の実が少し黒ずんでくると落下します。10月中旬。地面に落ちたかやの実をたくさんいただきました。
どんな味がするのか興味がありましたので、緑の外皮をはがして、茶色の堅い実を1週間ほど灰汁抜きしてみました。そのあと、堅い実をはがして出てきたのがかやの実です。堅い皮をはがすのは少し面倒ですが、出てきた実をレンジで加熱、薄皮をとって食してみました。
・・・といったように、食するまでの工程は大変です。トチの実よりたいへんかもしれませんね。
しかし、香りも味も上質でアーモンドに似ていてなかなか美味しかったです。 
榧(かや)の木はイチイ科の常緑高木で、高さは15m〜20mにもなる丈夫で堅い幹をもつ樹木です。
かつては福島県以南の本州に、たくさん自生していました。
その実は縄文時代から食されていたといわれています。食用油の原料としても用いられてきたようです。オレイン酸リノール酸が多く含まれ、ビタミンEも多く含まれているそうです。

河澄家のかやの木










かやの実

緑のかやの実が落下すると右のように茶色になり、口を開いてくる







重曹か灰汁につけたあと茶色の堅い皮をとり、右のようになった実をレンジで加熱







河澄家の玄関





河澄家の母屋の横に大阪西町奉行の曽我丹波守が隠居するために造った「棲鶴楼」があり、枯池式枯山水庭園があります。「棲鶴楼」の「鶴」に対して亀石組を組んで鶴亀としています。飛び石によって回遊できるようになっています。
棲鶴楼から庭をみる





母屋と裏庭







河澄家の裏の銀杏の大木





日下山里の秋(10月)





日下山里の秋(11月)





マユミの実





さんざしの実





皇帝ダリアとヒラタアブ





ガマスミの花とヒラタアブ





やっと日下自治会新聞ができあがりました