天空の城「竹田城」の見せ場は石垣と城跡から見る周囲の景色です。

 朝霧の中にうかぶ天空の城「竹田城跡」の幻想的な写真に魅せられてでかけたのですが、
竹田城跡に登ってみて、今度は石垣の美しさに魅了されました。
 竹田城跡は、天守台を中央に南千畳・北千畳・花屋敷が放射線状に配され、城の築かれている山全体が、虎が臥せているように見えることから「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」 とも呼ばれています。
JR竹田駅から見上げると石垣の辺りは虎の背中、尾根伝いの山が首や頭にあたるそうです。






城跡に登ると、思ったより広く、見晴らしもよく、爽快な気持ちになります。冬場は緑の草に覆われていないので、「マチュピチュ」の景観に例えられる姿とは違っています。城郭内に立つ松と桜の大樹が見事です。桜が咲くころを想像するだけでも心が弾みました。
竹田城跡に登るルートはいろいろありますが、私は緩やかな登り道を選びました。
山城の郷から竹田城跡大手門入口まで約2100mで、徒歩約40分のルートです。「山城の郷」には無料駐車があり、レストランや売店竹田城の歴史を紹介した資料展示室などがあります。私たちもここに車を止めて、舗装された登山道を歩きました。冬場でもこの登山道を歩く人は結構おられ、互いに挨拶を交わしながら道中を楽しみました。
竹田城遺構の見せ場は石垣である」と表記されていました。
穴太(あのう)積みの石垣とありました。
穴太(あのう)積みとは近江の国の坂本を中心に発達した石垣構築法だそうですが、いわゆる「野積み」です。
加工を施さない自然石をそのまま積むやり方で、隙間が多く、粗雑な積み方に見えますが、水はけがよく、崩れを防ぐといわれています。
そのため、竹田城の石垣は築かれてから400年ほど経つにもかかわらず、一部復元個所を除いて当時のままの姿を残しているのだそうです。

 

穴太(あのう)積みの石垣










竹田城は、標高は353.7メートル。麓のJR竹田駅が99.1メートルなので比高は254.6メートルです。それほど高くはないのですが、小さい山の斜面いっぱいに石垣が組まれているので、上に立つと足がすくみました。










竹田城の縄張りは、最高所の天守台を中央に置き、本丸、二の丸、三の丸、南二の丸が梯郭式に配置され、大手口を防御する北千畳と南千畳を双翼とし、さらに天守台の北西部に花屋敷と称する一郭があります。
規模 南北約400m 東西約100m
城郭の周囲には現存する石垣より古い時代の遺構である竪掘が確認され、複合遺構として今後の調査、保存が必要とされているそうです。
城郭の下を望めば 竹田城下の町並みと円山川が見えます。ぐるりと町を囲むように深い山々が連なり、その景観もみごとでした




















城跡には桜の大樹がたくさん植わっていました。桜の咲くころを想像してみました。





「城の石垣の構造」にはいろいろあるようですね。
石垣は、加工程度によって、野面積み・打ち込み接ぎ・切り込み接ぎの3つに分けられるそうです。
江戸城の切込み接ぎは織物のような美しさがありますね。大阪城の石垣も美しいです。
参考までに大阪城の石垣です