丹後半島めぐり・・・天橋立

 2008年にホタルの撮影で京都府南丹市美山町に初めて出かけてから5年間、毎年美山町を訪れています。一番の目的はホタル撮影です。しかし、それ以上に大きな美山町への憧れがあります。それは美山町の北東にある手つかずの天然林、美山の豊かな水流と文化の源となる芦生の森です。ここで、芦生の森の神様「オオカツラ」に出会ったこと、美山川の源流でもある由良川の源流をみた時のことが今でも鮮明に残っています。
 由良川若狭湾に注ぐと聞きました。その時ぼんやりと若狭湾に興味を持ちました。
 福井県の越前岬と京都府丹後半島北端の経ヶ岬を結ぶ線を湾口とするのが若狭湾です。リアス式海岸の良漁場です。
日本の代表的なリアス式海岸といえば三陸海岸です。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震のとき発生した津波をどうしても思い出してしまいます。紀伊半島の東部、南部をまわった時も美しい海岸線に感動すると同時に津波のことが頭に浮かびました。
 そんなこんなが頭の中を廻るのですが、若狭湾丹後半島をめぐる旅を計画しました。
 5月8日朝8時家を出発。中国自動車の吉川(よかわ)から舞鶴若狭自動車を北に走って日本海をめざしました。
朝から珍しいほどの快晴です。福知山ICから北東に走ると山陰本線を横切り、由良川を渡りました。由良川ももうすぐ若狭湾到着です。私もそろそろです。最初に見えた海(西宮津公園)で小休止。そこから見た天橋立が最初の訪問地です。
 

天橋立ビューランドから





青い空、青い青い海、松林と白砂の浜辺がまぶしかったです。天橋立にきたのは何十年ぶりでしょうか?変わらぬ景色がありました。
左端に日本三文殊のひとつ智恩寺がみえます





松林をぬけた向かいの山に西国28番札所成相寺があります






松林は歩いて片道40分、自転車で20分、遊覧船で12分です。レンタサイクルすることにしました。




智恩寺山門










日本三文殊とは奈良の安倍文殊院、山形の亀岡文殊とここ天橋立文殊です。
寺伝によると808年(大同3年)の平城天皇勅願寺として創建されたものだということです。多宝塔は室町時代のもので、あとは近世以降のものだそうですが、格式ある重厚な山門と本堂でした。





境内の松に花が咲いたように小さな扇がぶら下がっていました。

この寺のおみくじは扇の形をしていました。私も早速300円でもとめ、扇を開くと「大吉」でした!




心地よい風を受けながら松林の中をサイクリングで抜けました





松林をぬけると 丹後一宮 元伊勢 籠神社(このじんじゃ)がありました





神道五部書」の一つの「豊受大神御鎮座本紀」には、<崇神天皇の時代、天照大神が大和笠縫邑から与佐宮に移った際に豊受大神から御饌物を受けた。その4年後、天照大神は伊勢へ移り、後に豊受大神伊勢神宮へ移ったため、「元伊勢」という。>と記してあるそうです。
この神社の狛犬重要文化財とあり、かなり古いものです。







帰りは自転車をおいて、カモメと遊びながら観光船にのりました

青い空を舞う白いカモメ