花と虫の観察・・・ジャコウアゲハの大量発生
薔薇が咲いて、花菖蒲が咲いて、紫陽花が色づき始めました。春とは違った華やかさを感じます。
花が咲くと いろんな昆虫があつまってきます。
4月中ごろ、近くの公園で黒いアゲハチョウが何十匹も飛んでいました。こんなにたくさんの蝶が飛んでいるのをみたのは初めてでした。しかも黒い大きな蝶はフワフワ浮かんでいるようにゆったりとした飛び方です。
写真を撮ってfacebookに載せると、「ジャコウアゲハ」と教えてくださいました。幼虫がウマノスズクサを食べるので 公園近くにウマノスズクサが生えているはずだということでしたので、公園の下を流れる川の土手を何度もさがしましたが 見つかりませんでした。
そのあとも何度も「ジャコウアゲハ」を見かけます。なんでも春から夏にかけて「ジャコウアゲハ」は3,4回も発生するらしいのです。
あるとき、「ウマノスズクサ」らしい草を見つけました。葉の裏を見るとオレンジ色の1mmほどの卵がたくさんついています。間違いない、これが「ウマノスズクサ」だと思いました。そして辺りをよく見ると ウマノスズクサがたくさん生えていました。それらの葉の裏にはオレンジ色の卵がぎっしりついています。すべてが育つわけではないでしょうが、それにしても卵の多いこと。
「ジャコウアゲハ」のオスは 腹のあたりから匂いを出します。その匂いがジャコウに似ているので「ジャコウアゲハ」という名がついたらしいですが、それほどいい匂いではありませんでした。
そうそう「ジャコウアゲハ」がゆったりと優雅に飛ぶのは 体内に強い毒素を溜めていることで、ジャコウアゲハを襲うものがいないことからということです。
「ジャコウアゲハ」の毒素は 幼虫の時たべる「ウマノスズクサ」の毒素によるものだそうです。
「ウマノスズクサ」は葉が馬の顔に似ていること、花が馬の首につける鈴ににていることからつけられた名前だそうです。花が面白い特徴があると聞いて、「ジャコウアゲハ」より「ウマノスズクサ」に興味がでてきました。
ジャコウアゲハの幼虫とウマノスズクサの観察をするため ときどき公園に出かけていました。ところが5月の初め、公園の土手の草刈でジャコウアゲハの幼虫がついたまま ほとんど刈り取られてしまいました。