7月2日は半夏生(はんげしょう)でした

 昔の人は季節の移り変わりと稲を中心とする農作物の育ちを結びつけながら、自然に合わせるように生きてきたのでしょうね。
 6月最後の日は「夏越しの大祓い」をして、夏をむかえました。
 そして昨日(7月2日)は「半夏生(はんげしょう)」でした。
 半夏生(はんげしょう)ってなんでしょう。
毎年のように、半夏生について調べるのですが、いまだピンときません。私の生活とはかかわりが薄い気がします。農業に携わっている人たちの風習だったでのでしょか?
 5年ほど前までは「夏越しの大祓い」に出かけた生駒西麓の石切剣箭神社では「半夏生」の祭り「献牛祭」があり、大きな牛の頭をかたどった神輿が出ました。
石切剣箭神社の「献牛祭」と「「半夏生祭り」です。よろしかったら覗いてみてください。 
http://d.hatena.ne.jp/ikomanokaze/20070702 
案山子コンテストもいっしょに開催されていました。

 なんでも昔は、この日までに田植えを終え、田植えに貢献した牛を着飾って石切剣箭神社にお参りする慣習があったとか・・・
最近になって「献牛祭」はなくなりましたが、大きな牛の神輿が坂道を上る風景を思い出します。

 半夏生とは「夏至から11日目で,太陽暦では7月2日ごろで、農繁期の終了期とされている」とありました。この頃までに田植えを終了しないと秋の収穫に半分の実りしかないと言われていたそうです。ハンゲショウが咲く頃、もうひとつ薬草のハンゲとよばれるカラスビシャクが咲くときとも言われています。
田植えを終えた農家の休み時期ともされ、餅を食べたり、蛸を食べたり、うどんを食べる地方もあり、冬至にかぼちゃを食べる風習とよく似ていて、厳しい夏に向かって滋養をつける意味もあったようです。
 

ハンゲショウの花とカラスビシャク

ハンゲショウは穂状の花近くの葉が数枚だけ半分白くなります。裏は緑のままなのに、面白いですね。夏の終わりごろには白いところが消えて緑の葉になるところも面白いです。
「片白草(かたしろぐさ)」とも呼びます。
カラスビシャクウラシマソウを小さくしたような草です。サトイモ科の植物です。






昔あった田んぼの畦にはノアザミが咲いていました







アザミのトゲも痛いですが、ワルナスビもトゲがあります

ワルナスビは外来種です。ウィキペディアによると、「明治39年に千葉県成田市御料牧場牧野富太郎により発見及び命名され、以降は北海道から沖縄まで全国に広がっている。1980年代頃から有害雑草として認識されるようになった。鋭い刺や毒を有するため、家畜に被害を与え、作物の品質を低下させる。
また、ナスやジャガイモなどの作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなる。」とありました。人間にとっては悪い草だったのでしょうね。悪者のレッテルを張られました。






つゆ草とベニシジミ




ゴマシジミとツマクロヒョウモン







ベニシジミ