六甲山の夏の花

 私が住んでいる生駒西麓から西方に六甲山系が見えます。夏は六甲山系に太陽が沈みます。いつも遠くに六甲山系を眺めながらくらしています。
 642mの生駒山に比べて932mの六甲山は 夏は涼しくて、平地より平均8℃も低いのですから、避暑地として関西では人気があります。
 六甲高山植物園は山上の冷涼な気候をいかし高山植物や寒冷地の植物をたくさん栽培しているところで、花好きには魅力的な植物園です。私は夏になるとレンゲショウマをみたいために出かけています。
レンゲショウマは東京の青梅市にある御岳山の群生地が有名ですが、関西では六甲高山植物でみることができます。
今年も8月9日に出かけました。
 

レンゲショウマ(蓮華升麻)

花が蓮の花のようで、葉がサラシナショウマ晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がついたそうです。
日本特産の1属1種の花で、キンポウゲ科、レンゲショウマ属の多年草です


















ユキノシタ科のキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)も同じ時期にさいています。
宮尾登美子原作の「天涯の花」に出てくる「キレンゲショウマ」ですが、四国の剣山の群生地が有名です。
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)










オオユウガギク

秋の山野を彩る いわゆる野菊の仲間のひとつオオユウガギク(柚香菊)が満開でした。
柚香菊は花を揉むとユズの香りがします。




ヌマトラノオ

湿地帯で咲くヌマトラノオオカトラノオと比べると穂が小さくて、垂れさがらないで立っています。






ホザキシモツケ

バラ科シモツケ属のホザキシモツケがまだ少し咲き残っていました。
亜高山の湿った草地や林の中などに生える植物です。咲き始めはピンクが濃くてもっと華やかです。




<夏の紫陽花>
少し色あせた紫陽花が自然のドライフラワーのように咲いています。なかなか味わい深い色彩です。












丸い玉のようなつぼみから鮮やかな花が咲くタマアジサイ









プロペラをたくさん重ねたウリハダカエデの種(





ウリハダカエデとラクウンショウの実







ラクウンショウ





8月9日は 大阪の気温が36℃にもあがり、「酷暑日」でした。そのときの六甲山の気温は26℃から28℃でした。
やはり涼しいですね。暑さを忘れて 花を眺めて過ごした一日でした。