生駒西麓・日下に残る昔ながらのとんど祭(1月14日)

 15年ほど前のことです。大阪市内から生駒山の麓にこしてきたばかりの頃のことです。近くの駅まで娘を迎えにいったかえり道、丹波神社の前を通りかかると、「ぜんざいをどうぞ」とすすめられました。大きな火が燃え上がっている傍らのテーブルではたくさんの人が火を眺めながらぜんざいをいただいておられました。
「今日はとんど祭です」と言われて 懐かしい気持ちになったものでした。そして、通りすがりの者までにもぜんざいをふるまう風習に感動したものでした。
 ずっとずっと昔、田舎の田んぼの中で「とんどさん」をしたことを思い出しながらぜんざいをいただきました。。
半世紀ぶりに「とんど祭」を思い出し、田舎で正月飾りと一緒にお餅やスルメを焼いて食べたこと、近所の人たちが集まって賑やかで晴れやかな雰囲気だったことなどが頭に浮かんできたものでした。
今年も1月14日、丹波神社で「とんど祭」がありました。昨年に続いて今年も、私はとんど祭のぜんざいをつくるお手伝いをしました。
 

お昼過ぎから 小豆を焚いてぜんざいつくりの準備です












炭でお餅を焼きました

















たくさんの人がこられて、ぜんざいはあっと言う間になくなりました。
ぜんざいつくりをしながらのおしゃべり、とんどの火を囲んでのおしゃべり、ぜんざいをいただきながらのおしゃべり、昔からの地域が蘇ったような感慨をおぼえました。
大人の笑い声に包まれて、子どもたちの楽しそうな声、「地域のつながり」ってやはりいいものだと思いました。
面倒なこともありますが、伝統行事を続けることで 地域のつながりがうまれ、地域が蘇る気がします。
私も久しぶりに大きな声で笑って、おしゃべりした一日が楽しかったです。