大阪で咲いた早春の花たち

 今年は福寿草や節分草が咲くのが遅かったので、例年の頃に出かけるとまだ芽が出ていませんでした。やっと私が見つけた時(3月1日)には 福寿草の茎がずいぶん伸びていました。
 地面から小さい芽を出し、小さい花を咲かせる「早春の花」たちは、春を待ちわびる人たちから「早春の森の妖精」と呼ばれるように山野の木立の下でみられます。
1、福寿草フクジュソウキンポウゲ科フクジュソウ属  分布;北海道〜九州   
初めは茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつきます。その時の様子が可愛らしくて好まれます。次第に茎や葉が伸び、高さ15〜30cmになります。
2、ユキワリイチゲ  キンポウゲ科イチリンソウ属  分布;本州の西部、四国、九州   日陰〜半日陰の林床に生える多年草。大阪では岩湧山に咲いていますが、絶滅危惧種に指定されています。
3、節分草(セツブンソウ)キンポウゲ科・セツブンソウ属 分布;本州(関東以西)
 節分の頃に咲くので節分草と和名がついたそうです。草刈りをしないと草に負けて生えなくなるので、自然と人の営みを象徴する花と言われています。薄い絹地に刺繍をしたような花弁がバレーリーナのロマンティックチュチュのようです。
4、雪割草(ミスミソウ・三角草とも)キンポウゲ科ミスミソウ属)分布;本州(中部以南)九州

  

福寿草フクジュソウ















ユキワリイチゲ

















節分草(セツブンソウ















雪割草(ミスミソウ・三角草とも)










フキノトウも見つけました





フクジュソウの下でかくれんぼしているフキノトウ





大阪の早春の山里風景です





2月の終わりごろは3月下旬のような陽気でしたが、今日(3月6日)また小雪が舞って冬に逆戻りしたような寒い一日でした。それでも、一歩一歩と春に近づいていることを花たちが知らせてくれます。春の花はそっと耳元で季節の音を響かせてくれる花です。