上賀茂神社の境内をながれる「ならの小川」

小倉百人一首
風そよぐ
ならの小川の夕暮れは
みそぎぞ夏のしるしなりける

境内には本殿を挟むように「御手洗川」と「御物忌川」の二つの川が流れていました。その川が合流して御手洗川になり、ならの小川になりました。川の水はとても澄んでいて、広くて静かな境内は大木が茂り、「川の畔の美しい森の神社」がありました。




御手洗川
御物忌川
 



ならの小川

ここで Mさんが早起きして3人分をつくって持ってき
てくださったお弁当をたべました。
 


藤原家隆卿の歌碑



「みそぎの夏」は6月30日にあるそうです。夕闇迫り篝火の炎が川面に揺らぐ中、人形(ひとがた)を投じて半年間の罪穢を祓い清める行事が「みそぎ」とか・・・
なぞなぞ1  どうして上賀茂神社に ならの小川があるの?
なら・・・→奈良?  と思っていましたが、でした。ならの小川のあたりに楢の木がたくさん茂っていたそうです。楢の木が茂る下を流れる川で・・・・・ならの小川 ・・・ということで、なぞのひとつが解けました。



なぞなぞ2     御物忌川の川辺に「双葉葵」の立て札がありました。「葵」の御紋の「葵」って見たことがないけれど・・・「タチアオイ」と違うの? 葵の花って?
5月にある葵祭 は「賀茂祭」のことです。神前に葵を供え、社殿に葵を飾るため「葵祭り」と呼ばれるようになったそうです。
この葵のなぞを解くには ちょっとした偶然がありました。その偶然から さらに大きな発見がありました。
とりあえず 双葉葵の正体をお見せします。私にはなぞでも ご存知の方も多いと思いますが・・・





この二つずつ組になった葉っぱの間から小さな赤い花がさきます。ちょうどさいている花を見ることができました。
この「双葉葵」を見せてもらった ところは社家町にありました。社家とは神官の家柄をいうそうですが、このあたり一帯伝統的建造物群保存地区となっていて、赴きある佇まいの地域でした。ならの小川が神社の境内を抜けると東の方角に流れを変えて明神川となり、社家町を流れていました。